小学生の今だからこそ聞きたい童謡・唱歌 

Last Updated on 2024年10月26日 by toshi

昔は親が童謡を歌ってくれたものですが、今はどの家庭でもリビングにはテレビやパソコンが置かれ、ゲームの音が聞こえるような環境で子供達は育ち、音楽の教科書からも童謡が次々と消えてしまっているのが現状です。

ただ、童謡を歌うことはいろいろとメリットがあるのをご存知でしょうか?

今回は、童謡について紹介していきたいと思います。

 

童謡とは

 

童謡は、一般的に子供向けの歌、または子供が歌う歌をさします。

日本において大正時代後期以降、子供に歌われることを目的に作られた文学作品と、それに作曲が施された歌曲を指します。

創作童謡とも呼ばれています。

 

童謡何歳から?

 

童謡は一般的に、0歳から楽しむことができます。

赤ちゃん向けのシンプルなメロディやリズムの童謡は、親が歌ったり、音楽を流したりすることで、子供の感受性や言語発達を促す効果があります。

幼児期(1歳から3歳頃)になると、子供は歌を覚えたり、手遊びをしながら楽しむことができるようになります。

この時期には、楽しい内容の童謡が特に人気です。

小学校に入る頃(6歳以上)になると、少し複雑な歌詞やテーマを持つ童謡も楽しめるようになります。

このように、童謡は年齢に応じて楽しむことができるため、特定の年齢から始めるというよりは、子供の成長に合わせて取り入れていくことが大切です。

 

童謡には、四季折々の美しさを歌った曲も多い

 

日本には四季折々の美しさがあり、その光景を歌った童謡も多くあります。

日本の童謡・唱歌を季節別に分けてみただけでもたくさんの歌があることが分かりますよね。

例えば、春の歌は、春よ来い、さくらさくら、どこかで春が、夏の歌は、茶摘み、海 夏の思いで、われは海の子、秋の歌は、小さい秋見つけた、真っ赤な秋、7つの子、冬の歌は、焚き火、雪やこんこ、ジングルベルなど曲名を見ただけで口ずさめるものも多いのではないでしょうか。

田舎では、秋に美しい紅葉が赤く色づきますが、その光景を見つけ子供たちに教えると「真っ赤な秋とはこういうことだね」と感動していました。

このように、歌詞に出てきた植物などを実際に見るとより鮮明に記憶に残るでしょう。

 

歌の背景

童謡の歌詞には普段使わない言葉も出てきます。

歌に出てくる言葉を親が子供に分かりやすく説明すれば、語彙も増えるし、日本の伝統や文化、行事なども知るきっかけができます。

童謡には、作詞家の秘められた思いやその時代の背景が強く影響しているものも多くあります。

 

例えば、有名なのが「シャボン玉」です。

 

シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ 屋根まで飛んで壊れて消えた

シャボン玉消えた 飛ばずに消えた うまれてすぐに壊れて消えた

風、風、吹くな しゃぼん玉とばそ

 

長女が生後7日目に亡くなったことを悔やむ作者が、シャボン玉を飛ばして遊ぶ少女たちを見て、生きていればこの子たちと一緒に遊んでいただろうにと思いながら書いた歌と言われています。

 

もう一つの童謡は、「海」です。

 

海は広いな 大きいな

月が昇るし 日が沈む

海の大波 青い波 揺れて

どこまで続くやら

海におふねを浮かばして

行ってみたいな よその国

 

海は、兵隊を指南する男の子向けの歌として戦時中に作られた歌です。

「行ってみたいな、よその国」の「よその国」とは、敵国を表しています。

歌詞の意味は諸説あるため、ここに書いたものは必ずしも正しいとは限りませんが、時代の背景や作者の気持ちに思いを馳せると少し切なく感じてしまうでしょう。

 

音楽の教科書から消えた童謡

 

以前に比べると、音楽の教科書から名曲が次々と消えてしまっています。

例えば、村の鍛冶屋、赤い靴、村祭り、メダカの学校、月の砂漠などの名曲が、今では残念なことに音楽の教科書から消えてしまいました。

村の鍛冶屋は、鍛冶屋が減ったという理由のみで教科書から消えてしまったようです。

仕事に打ち込む様子を歌った素晴らしい歌だというのに、学校で日本の美しい光景や文化を表した歌を歌えないのは非常にもったいないことだと思います。

 

怖い童謡とは?

 

「怖い童謡」とは、一般的に子供向けの歌や詩の中に含まれる不気味な要素や恐怖感を持つ内容を指します。

日本の童謡には、子供たちが楽しむための明るい歌が多い一方で、時には不安を感じさせるようなテーマを持つものも存在します。

 

怖い童謡何歳から?

 

具体的に「何歳から」怖い童謡を聞かせるべきかは、子供の性格や感受性によりますが、一般的には幼児期(3歳から5歳頃)は、あまり怖い内容は避けた方が良いとされています。

この時期の子供は想像力が豊かで、恐怖を感じやすいためです。

小学校に入る頃(6歳以上)になると、少しずつ怖い話や童謡に対する耐性がついてくることが多いですが、それでも個々の子供によって反応は異なります。親や保護者が子供の様子を見ながら、適切な内容を選ぶことが重要です。

具体的な例としては、「かごめかごめ」や「おばけなんてないさ」など、少し不気味な雰囲気を持つ童謡がありますが、これらも子供によっては楽しめる場合があります。

最終的には、子供の理解力や感受性に応じて判断することが大切です。

 

かごめかごめの歌詞はなぜ怖い

 

先の例に挙げた「かごめかごめ」は、日本の伝承歌の一つで、子供たちが遊びながら歌うことが多いですが、その歌詞には不気味な要素が含まれています。

 

かごめかごめ

かごの中の鳥は

いついつ出やる

夜明けの晩に

鶴と亀が滑った

後ろの正面だあれ

 

歌詞の内容は、囚われた人や、見えない存在に関するものが多く、特に「かごめかごめ」の部分が繰り返されることで、神秘的で不安を感じさせる雰囲気を醸し出しています。

 

また、歌の背景にはさまざまな解釈があり、特に「かごめかごめ」の「かごめ」が何を指しているのか、また「夜明けの晩に」「うしろの正面だあれ」という表現が持つ意味など、さまざまな考察がなされています。

これらの要素が相まって、聞く人に恐怖感を与えることがあります。

このように、子供向けの遊び歌でありながら、深い意味や不気味さを持つことが、「かごめかごめ」が怖いとされる理由の一つです。

 

世界の怖い童謡

 


日本だけでなく、世界にも怖い童謡や民謡があります。

例えば、イギリスの「ロンドン橋落ちた」は、子供向けの歌や遊びとして知られていますが、その歌の背後にはいくつかの解釈があります。

歌の内容自体は、ロンドン橋が崩れ落ちるというシンプルなものですが、歴史的にはロンドン橋が何度も崩壊や再建を繰り返してきたことに由来しています。

歌の中の「落ちた」という表現は、崩壊や破壊を象徴しているとも考えられ、特に子供たちにとっては、遊びの中での一種の恐怖感や緊張感を楽しむ要素が含まれています。

また、歌のリズムやメロディーが軽快であるため、恐怖感よりも遊び心が強調されることが多いです。

ただし、歌の解釈は人それぞれであり、文化や時代によっても異なる場合があるので注意してください。

 

童謡の楽しみ方

 

童謡に親しむと、自然に語彙力が増えたり、日本の伝統や文化などに対する理解も進みます。

童謡を家庭で親しむ時のポイントは、親御さんも一緒に楽しむことです。

童謡を聴く上で注意したいことは、ただCDをかけ流すだけではダメです。

歌詞は必ず確認しながら、楽しみましょう。

ちなみに、公文から出ている童謡カードは、CD付きで30曲収録されているので、歌詞のカードをみながら童謡を歌うことができるのでお勧めです。

 

童謡は学校の勉強にも役立つ

 

幼い頃から童謡に親しむことは教養が身につくだけでなく、学校の勉強にも役に立ちます。

国語のテストの問題に「赤とんぼ」の歌詞が引用されていたことや、教科書から消えてしまった「待ちぼうけ」は中国の韓非子が書いた説話を歌ったもので、漢文に出てきます。

また、前の文でも触れたように、童謡から自然を感じたり、戦時中の歌などに触れることで、歴史を学ぶこともできます。

できれば、童謡はできるだけ大きな声で歌いましょう。

音が外れていても上手でなくても構いません。

歌うことで、童謡の持つ世界感をより深く学ぶことができます。

 

童謡・唱歌まとめ

 

昔のお母さんは、古き良き日本の歌を親から子に歌い継ぐため、子供に毎日童謡を歌い聞かせることが当たり前の時代でした。

そして、実は幼い頃から童謡や唱歌に親しむことで、知らず知らずのうちに生きた教養を身につけることにつながっていたのです。

テレビやゲームだけでなく、時には古き良き時代を振り返り、童謡に親しんでも良いのではないでしょうか?

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