小学生の落書きは実は意味があった 落書きは脳にどんな効果を与えるか
Last Updated on 2024年6月6日 by toshi
小学生の授業中、ついつい教科書やノートに落書きをしてしまった経験はありませんか?
最近の研究によると、落書きには脳に良い影響を与える効果があり、自由奔放な落書きや芸術活動は脳の報酬系と繋がっている前頭前皮質への血流を促進することが分かってきました。
落書きの効能としては、踊る、笑う、チョコレートを食べるなどの行為中と同じ反応が得られます。
落書きイコールいたずらというイメージがあるかもしれませんが、実は落書きが心身をリラックスさせ、想像力を発揮できる方法の1つなのです。
落書きによって脳がリラックスすると、集中の状態になり、脳の変動体の活性化が抑えられ、前頭葉が活性化し想像力が高まると言われています。
落書きの効果とは
落書きをすることの効果は、その他にも前頭前皮質への血流を促したり、 記憶力を高めたりする効果があります。
落書きをすると集中力が損なわれるように思いますが、 実は逆なのです。
その理由としては、落書きは感情を刺激するので記憶に残りやすいと考えられています。
また、記憶の法則の1つに喜怒哀楽が刺激されると記憶が増強されるという効果もあります。
例えば、とても楽しかったり、悲しかったりする出来事は、10年前のことでもよく覚えているはずです。
落書きで記憶力が上がる
落書きを描くだけで、感情が刺激され記憶が強化されると言われています。
また、問題解決能力の向上や発想力が豊かになったり、ポジティブな感情を呼び起こす可能性が秘められていることを示します。
落書きは他者から評価されるものではなく、スキルを競うものでもないため、誰にでも適用可能なセラピーとして活用できるでしょう。
のびのびと落書きをする時間を
小学生が落書きをする時間は大事です。
もし、自分の家でものびのび落書きしたければ、壁一面を落書きスペースにするウォールステッカーと言われるものがあります。
ウォールステッカーは、壁一面を黒板やホワイトボードにできる便利な壁紙、壁紙で手頃な値段で売られています。
黒板は、深い緑が目に優しく部屋が落ち着いた感じになる反面、チョークの粉が部屋を汚してしまうのではないかという心配もあります。
ただ、最近では粉が飛ばないチョークもあるので探してみると良いでしょう。
ホワイトボードは発色が綺麗ですが、専用の点がチョークよりも割高で洋服に着いた時に落ちにくいこともあります。
それぞれ、メリットデメリットはあるものの、どちらを選んでも子供にとっては間違いなく楽しい空間になるので、親御さんが家で落書きできる機会を作ってあげましょう。
また、消せるマーカーやクレヨンを使い、壁を落書きスペースにすることが難しい場合でも、キットパスというガラスやお風呂に描いても濡れた布で消せる優れ物の点があるので検討してみてください。
落書き絵本シリーズを使う
落書き絵本は、絵本作家の五味太郎さんが作った絵本シリーズが有名です。
空っぽのお鍋や凸凹道、こんな音のする絵を描こうとか気の毒な犬を描こうとか、落書きをするためのユニークなテーマがたっぷりあり、子供と一緒に大人も楽しめる内容になっています。
落書きを通じて、脳をリラックスさせたり、集中モードにしたりという脳内の切り替えが、子供の頃から育まれると想像力や思考力などが高まるので、ぜひ落書き絵本を試してみてくださいね。
小学生の落書きをする効果まとめ
落書きをすることで効果があるのは小学生だけではありません。
大人になも効果があります。
ヘンリーフォードやスティーブジョップス、人間失格で有名な太宰治のノートには、 そのいたるところに落書きが書かれていたといいます。
一般的な落書きのイメージはあまり良くないですが、実は落書きは決して悪いものではなく、記憶力や想像力を高めるものだったのです。
お子さんだけでなく、親御さんも時々は落書きをしてみてはいかがでしょうか?