ダレン・シャンを読むと読解力、国語力が伸びる?
Last Updated on 2024年3月18日 by toshi
イギリス生まれの作家であるダレンシャンの作品と言えば、主人公も作者と同名のダレン・シャンが有名です。
ダレン・シャンは、シリーズ累計700万部の大人気児童書で、大人が読んでも面白かったり、感動をもたらすばらしい作品で、年齢を問わず幅広い世代で評価されています。
今回はダレン・シャンについて紹介していきたいと思います。
ダレン・シャンとは
ダレン・シャンとは、友達の命を救うために半バンパイアになった少年の名前で、ダレンシャンの過酷な運命、壮絶な戦いを綴ったダークファンタジー小説です。
作者も主人公と同じダレンシャンで、ダレンシャンがいとこに見せるために、遊びで書いていた小説が思ったよりも面白く、そのまま小説家になってしまったという、少々変わった経歴を持っています。
ダレンシャン の小説は、日本では2001年~2004年まで刊行されシリーズ全巻で12巻、外伝1巻でシリーズ累計700万部を突破するほどの大人気の小説で小学生~大人まで様々世代に人気があります。
ダレンシャンの小説は、全何巻?
ダレンシャンは、小学館から出版され、ハードカバー版と文庫版があり、どちらも12冊+外伝1冊の全13冊セットです。
- 2001年6月 奇怪なサーカス
- 2001年9月 若きヴァンパイア
- 2001年12月 ヴァンパイアクリスマ
- 2002年3月 ヴァンパイア マウンテン
- 2002年6月 ヴァンパイアの試練
- 2002年9月 ヴァンパイアの運命
- 2003年2月 黄昏のハンター
- 2003年6月 真夜中の同志
- 2003年10月 夜明けの覇者
- 2004年2月 ダレンシャン 外伝
- 2004年4月 精霊の湖
- 2004年8月 闇の帝王
- 2004年12月 運命の息子
ダレンシャンはハードカバー仕様と文庫版がある
ダレンシャンのハードカバー版に比べて、文庫版は持ち運びしやすいので小学生の人気は高いようです。
値段は、中古で購入すればかなりお特に購入できるので、こだわりがなければ中古でも良いでしょう。
ダレン・シャンのあらすじ
ダレンシャンは、好奇心旺盛で、クモとサッカーが大好きな普通の少年でした。
ある日、友人のスティーブ・レナードと連れ立って、 奇怪なサーカス、シルクドフレークを見に行きました。
団員のクレープスリーの操る毒蜘蛛マダムオクタに魅了されて、盗み出してしまった。 しかし、マダムオクタにスティーブが噛まれて、意識不明になるという事故が起こり、スティーブを救うためにクレープスリーと取引をし 半分バンパイア、半分人間となった。
その後、徐々に本物のバンパイアに近づいていく。 最初は、完全なヴァンパイアになることを拒み、人の血を飲むことにも抵抗したが、 衰弱死寸前の友人サム・クレストの血を飲むことで克服する。
その後は、殺人鬼を倒したり、仲間のバンパイアの裏切りを暴きいたりなど、目覚ましく成長していきます。
ダレン・シャンの内容は面白いですが、登場人物も、それぞれ個性があり、読書していて飽きないと思います 。
あらすじを全部書いてしまうとネタバレになってしまうため書きません。
あとは自分で読んでみてくださいね。
ダレン・シャンがなぜおすすめか
考え方や視野が広がる
ダレン・シャンは、ハリーポッターシリーズとよく比較されますが、一般的にハリーポッターがファンタジーに分類されるとすれば、ダレンシャンはダークファンタジーに分類されると言われています。
主人公が半バンパイアなので、過酷な運命や孤独感、不気味さなどダークな雰囲気はどうしても避けられません。
漫画の鬼滅の刃のように、一人一人個性がある人物像と、程よいブラック感のあるストーリーはある意味似ているかもしれませんね。
人物やストーリー性が濃いので、本を読んでいくうちに考え方や視野が広がり、全巻読み終えるころには視野が広がり、以前とは全く違った読み方ができるようになると思います。
長い文章でも読める読解力がつく
ハリーポッターシリーズは読むのが比較的難しいですが、ダレンシャンはそこまでは難しくないので、ハリーポッターよりは読みやすいです。
そうは言っても、それなりに長い文章や、難しい表現もあるので、日ごろ本を読んでいないお子さんは苦労すると思いますが、苦労した分、読解力や国語力がつきます。
ダレンシャンを読むことで、中学生に上がる頃にはメキメキ実力が上がるお子さんもいるくらいです。
騙されたと思って読んでみるのもいいかもしれませんね。
ダレン・シャンの対象年齢は?
では、ダレンシャンは何歳ぐらいから読むことができるのでしょうか?
私の中では、大人でも楽しめる本と捉えているので、低学年、中学年で内容まで理解するにはなかなか難しいと思います。
内容も少しダークな部分も多いので、できれば小学校5、6年生、対象年齢は、11歳以上が望ましいと言えるでしょう。
ダレン・シャンの小説が難しければコミック版もある
本を読む機会がなく、小説が難しければコミック版がおすすめです。
内容的にも分かりやすく、手軽に読めるコミック版は、原作とは少々違いはあるかもしれませんが、かなり原作に近い内容だと言われています。
コミック版で一つ気になる点があるとすれば、戦争な場面や残酷な描写があることです。
最終的に、子供に見せても良いか親の判断も必要かもしれません。
漫画は何巻まで
ダレンシャンは、過去少年サンデーで連載され、全12巻の長編になっています。
ただ、漫画なので、読むスピードにもよりますが、全巻一気に読んでも数時間程度で読めると思います。
小説版と終わり方が違う
ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、原作では明かされなかった内容が漫画版では追加になっています。 誰しゃんの小説での結末と漫画での結末は変わるようです
原作を読んだからこそ楽しめる結末になっていると思うので、機会があればぜひ読んでいただきたいと思います。
ダレン・シャンの映画の評判は?
ダレンシャンの映画は、2009年にアメリカなど世界数カ国で公開されています。日本では、2010年3月19日に公開されました。
ストーリーとしては、中盤まで第1巻・奇怪なサーカスに沿ったものでしたが、ダレンシャンとスティーブの当初の年齢が16歳、パンパニーズの皮膚が変色していない、原作にいないキャラクターが登場するなど、原作との相違点やオリジナルの要素がかなり多い、本の内容を詰め込みすぎていて原作の良さがあまり活かされていないと不評のようです。
ダレンシャンファンであれば見て見るのもいいかもしれませんが、そうでなければわざわざみなくても良いのではないかと思います。
ダレン・シャンまとめ
ダレン・シャンは、確かに戦争などのダークな面もありますが、命や人間関係の大切さを改めて考える機会になる良い作品です。
視野が広がったり、考える力や読解力もつくので、小学校5,6年生のうちに読んでおけば、中学生の勉強の土台になってくれることは間違いないでしょう。
機会があればぜひ読んでほしいと思います。