イギリス生まれの作家であるダレンシャンの作品と言えば、主人公も作者と同名の「ダレンシャン」が有名です。
「ダレンシャン」は児童書でありながらも、大人が読んでも面白かったり、感動したりできるすばらしい作品で、年齢を問わず幅広い世代で評価されています。
今回は、「ダレンシャン」について紹介していきたいと思います。
「ダレンシャン」とは
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ダレンシャンとは、友達の命を救うために半バンパイアになった少年の名前で、そのダレンシャンの過酷な運命、壮絶な戦いを綴ったダークファンタジー小説です。
作者も主人公と同じダレンシャンで、ダレンシャンがいとこに見せるために遊びで書いていた小説が思ったよりも面白く、そのまま小説家になってしまったという少々変わった経歴を持っています。
日本では2001年~2004年まで刊行されシリーズ全巻で12巻、外伝1巻で700万部突破するほどの大人気の小説です。
「ダレンシャン」がなぜおすすめか
考え方や視野が広がる
「ダレンシャン」は、ハリーポッターシリーズとよく比較されますが、一般的にハリーポッターがファンタジーに分類されるとすれば、ダレンシャンはダークファンタジーに分類されると言われています。
主人公が半バンパイアなので、過酷な運命や孤独感、不気味さなどダークな雰囲気はどうしても避けられません。
鬼滅の刃のように一人一人個性がある人物像と、程よいブラック感のあるストーリーはある意味似ているかもしれませんね。
人物やストーリー性が濃いので、本を読んでいくうちに考え方や視野が広がり、全巻読み終えるころには以前と全く違った見方ができるようになると思います。
長い文章でも読める読解力がつく
ハリーポッターシリーズは読むのが比較的難しいですが、ダレンシャンはそこまでは難しくないので、比較的読みやすいです。
そうは言ってもそれなりに長い文章や、難しい表現もあるので、日ごろ本を読んでいないお子さんは苦労すると思いますが、その分、読解力や国語力がつきます。
ダレンシャンを読むことで、中学生に上がる頃にはメキメキ実力が上がるお子さんもいるくらいです。
騙されたと思って読んでみるのもいいかもしれませんね。
「ダレンシャン」の対象年齢は?
では、ダレンシャンは何歳ぐらいから読むことができるのでしょうか?
私の中では大人でも楽しめる本と捉えているので、低学年、中学年で内容まで理解するにはなかなか難しいと思います。
内容も少しダークな部分も多いので、できれば小学校5、6年生、対象年齢は、11歳以上であれば問題はないかと思います。
「ダレンシャン」難しければコミック版もある
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本を読む機会がなく、小説が難しければコミック版は内容的にも分かりやすく手軽に読めるのでお勧めです。
コミック版は原作とは少々違いはあるかもしれませんが、かなり原作に近い内容だと言われています。
コミック版で一つ気になる点があるとすれば、戦争な場面や残酷な描写があることです。
最終的に、子供に見せても良いか親の判断も必要かもしれません。
漫画は何巻まで
ダレンシャンは、過去少年サンデーで連載され、全巻で12巻あります。
読むスピードにもよりますが、全巻一気に読んでも数時間程度で読めると思います。
小説版と終わり方が違う
ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、原作では明かされなかった内容が漫画版では追加になっています。
原作を読んだからこそ楽しめる結末になっていると思うので、機会があればぜひ読んでいただきたいと思います。
「ダレンシャン」映画は?
「ダレンシャン」の映画もありますが、本の内容を詰め込みすぎて原作の良さがあまり活かされていないと不評のようです。
ダレンシャンファンであれば見て見るのもいいかもしれませんが、そうでなければわざわざみなくても良いのではないかと思います。
まとめ
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ダレンシャンは、確かに戦争などのダークな面もありますが、命や人間関係の大切さを改めて考える機会になる作品です。
視野が広がったり、考える力や読解力もつくので小学校5,6年生のうちに読んでおけば、中学生の勉強の土台になってくれることは間違いないでしょう。
機会があればぜひ読んでほしいと思います。