ダレン・シャンを読むと読解力、国語力が伸びる?
Last Updated on 2024年10月22日 by toshi
イギリス生まれの作家ダレンシャンの名作と言えば、主人公も作者と同名のダレン・シャンが有名です。
ダレン・シャンは、シリーズ累計700万部を突破している有名な児童書です。
また、年齢を問わず幅広い世代に人気で、現役の東大生が子供の時に呼んでいた本でも常に上位を占めています。
今回はダレン・シャンについて紹介していきたいと思います。
ダレン・シャンとは
ダレン・シャンとは、友達の命を救うために半バンパイアになった少年の名前で、ダレンシャンの過酷な運命、壮絶な戦いを綴ったダークファンタジー小説です。
作者も主人公と同じダレンシャンで、ダレンシャンがいとこに見せるために、遊びで書いていた小説が思ったよりも面白く、そのまま小説家になってしまったという、少々変わった経歴を持っています。
ダレンシャンの小説は、日本では2001年~2004年まで刊行されシリーズ全巻で12巻、外伝1巻でシリーズ累計700万部を突破するほど人気がある小説で、小学生~大人まで様々世代に人気があります。
ダレンシャンの小説は、全何巻?
ダレンシャンは、小学館から出版され、ハードカバー版と文庫版があり、どちらも12冊+外伝1冊の全13冊セットです。
- 2001年6月 奇怪なサーカス
- 2001年9月 若きヴァンパイア
- 2001年12月 ヴァンパイアクリスマ
- 2002年3月 ヴァンパイア マウンテン
- 2002年6月 ヴァンパイアの試練
- 2002年9月 ヴァンパイアの運命
- 2003年2月 黄昏のハンター
- 2003年6月 真夜中の同志
- 2003年10月 夜明けの覇者
- 2004年2月 ダレンシャン 外伝
- 2004年4月 精霊の湖
- 2004年8月 闇の帝王
- 2004年12月 運命の息子
ダレンシャンはハードカバー仕様と文庫版がある
ダレンシャンのハードカバー版に比べて、文庫版は持ち運びしやすいので小学生の人気は高いようです。
値段は、中古で購入すればかなりお特に購入できるので、こだわりがなければ中古でも良いでしょう。
ダレンシャンの登場人物
ダレンシャンには、多くの魅力的なキャラクターが登場します。
以下に主要な登場人物と人気キャラクターをいくつか紹介します。
ダレン・シャン – 物語の主人公で、普通の少年から吸血鬼の助手へと変わっていく過程が描かれています。彼の成長や葛藤が物語の中心となります。
ルート(ルート・シャン) – ダレンの親友で、彼の冒険に深く関わるキャラクターです。彼の存在はダレンにとって大きな支えとなります。
ヴァンパイア・ラース(セリーヌ) – ダレンが吸血鬼の世界に入るきっかけとなるキャラクターで、彼に吸血鬼の知識や技術を教えます。
ミスター・タウス(タウス) – ダレンの師匠であり、吸血鬼のリーダーです。彼はダレンに多くのことを教え、彼の成長を助けます。
アリス – ダレンの恋愛対象であり、彼の冒険において重要な役割を果たします。彼女との関係は物語に深みを与えます。
グレイ・アリス – ダレンの敵であり、物語の中で彼と対立するキャラクターです。彼の存在はダレンにとって大きな試練となります。
これらのキャラクターは、ダレンシャンの物語を通じてさまざまなテーマや感情を表現し、読者に強い印象を与え、シリーズ全体を通じて、友情、成長、選択の重要性が描かれています。
ダレン・シャンのあらすじ
ダレン・シャンは、ダレン・シャンという少年が主人公のホラー・ファンタジー小説シリーズです。
物語は、ダレンが友人と共にサーカスに訪れるところから始まります。そこで、彼は不気味な生き物や吸血鬼の存在を知ることになります。
ダレンは、サーカスの吸血鬼であるルカスに出会い、彼の助けを借りて吸血鬼の世界に足を踏み入れることになります。
彼は吸血鬼の弟子として訓練を受ける一方で、普通の人間としての生活との葛藤に苦しむことになります。
物語は、ダレンが吸血鬼としての運命を受け入れ、様々な試練や敵と戦いながら成長していく様子を描いています。
シリーズは全12巻からなり、ダレンの冒険や友情、裏切り、そして自己発見の旅が展開されます。
吸血鬼の世界のルールや倫理、そして人間との関係性がテーマとなっており、ダークな雰囲気が漂う作品です。
ダレン・シャンがなぜおすすめなのか
考え方や視野が広がる
ダレン・シャンは、ハリーポッターシリーズとよく比較されますが、一般的にハリーポッターがファンタジーに分類されるとすれば、ダレンシャンはダークファンタジーに分類されると言われています。
主人公が半バンパイアなので、過酷な運命や孤独感、不気味さなどダークな雰囲気はどうしても避けられません。
漫画の鬼滅の刃のように、一人一人個性がある人物像と、程よいブラック感のあるストーリーはある意味似ているかもしれませんね。
人物やストーリー性が濃いので、本を読んでいくうちに考え方や視野が広がり、全巻読み終えるころには視野が広がり、以前とは全く違った読み方ができるようになると思います。
長い文章でも読める読解力がつく
ハリーポッターシリーズは読むのが比較的難しいですが、ダレンシャンはそこまでは難しくないので、ハリーポッターよりは読みやすいです。
そうは言っても、それなりに長い文章や、難しい表現もあるので、日ごろ本を読んでいないお子さんは苦労すると思いますが、苦労した分、読解力や国語力がつきます。
ダレンシャンを読むことで、中学生に上がる頃にはメキメキ実力が上がるお子さんもいるくらいです。
騙されたと思って読んでみるのもいいかもしれませんね。
ダレン・シャンの対象年齢は?
では、ダレンシャンは何歳向けで、何年生ぐらいから読むことができるのでしょうか?
私の中では、大人でも楽しめる本と捉えているので、低学年、中学年で内容まで理解するにはなかなか難しいと思います。
内容も少しダークな部分も多いので、できれば小学校5、6年生、対象年齢は、11歳以上が望ましいと言えるでしょう。
ダレン・シャンの小説が難しければコミック版もある
本を読む機会がなく、小説が難しければコミック版がおすすめです。
内容的にも分かりやすく、手軽に読めるコミック版は、原作とは少々違いはあるかもしれませんが、かなり原作に近い内容だと言われています。
コミック版で一つ気になる点があるとすれば、戦争の場面や残酷な描写があることです。
トラウマになるほどではないとは思いますが、最終的に、子供に見せても良いかどうかは、親の判断も必要かもしれません。
漫画は何巻まで
ダレンシャンは、過去少年サンデーで連載され、全12巻の長編になっています。
ただ、漫画なので、読むスピードにもよりますが、全巻一気に読んでも数時間程度で読めると思います。
小説版と終わり方が違う
ネタバレになってしまうので詳しくは書きませんが、原作では明かされなかった内容が漫画版では追加になっています。
ダレンシャンの小説での結末と漫画での結末は変わるようです
そうはいっても、原作を読んだからこそ楽しめる結末になっていると思うので、機会があればぜひ読んでいただきたいと思います。
ダレン・シャンの映画の評判は?
ダレンシャンの映画は、2009年にアメリカなど世界数カ国で公開されています。日本では、2010年3月19日に公開されました。
内容的には、原作にいないキャラクターが登場する、原作との相違点やオリジナルの要素がかなり多い、本の内容を詰め込みすぎていて原作の良さがあまり活かされていないといった意見もあり、ひどい、つまらないと言う感想も多いようです。
ダレンシャンファンであれば見て見るのもいいかもしれませんが、そうでなければわざわざみなくても良いのではないかと思います。
ダレン・シャンまとめ
ダレン・シャンは、確かに戦争などのダークな面もありますが、命や人間関係の大切さを改めて考える機会になる良い作品です。
視野が広がったり、考える力や読解力もつくので、小学校5,6年生のうちに読んでおけば、中学生の勉強の土台になってくれることは間違いないでしょう。
機会があればぜひ読んでほしいと思います。