小学生の徳育教育に 1日1語 論語の素読がお勧め

Last Updated on 2024年3月5日 by toshi

 

徳育教育ってなに?

 

徳育教育は、江戸時代に、寺子屋で論語を素読(そどく)したのが、始まりと言われています。

ちなみに徳育とは・・・

道徳心のある、情操豊かな人間性を養うための教育。知育や体育に対する。デジタル大辞泉

今の道徳の授業が、これにあたります。

 

道徳とは

 

道徳とは?と検索すると、社会生活を営む上で一人一人が学ぶべき基準。自分の良心によって善を行い、悪を行わないこと。などと出てきます。

ほぼ徳育と同じ意味ですね。

ちなみに小学校での道徳の授業ですが、1週間に1時間しかなく、ほとんどの時間は算数や社会、国語などの授業に多くの時間を使っているのが現状です。

その結果として、現代の子供は勉強はできても、常識や道徳心(モラルのない)子供が増えてきているように感じます。

 

道徳が教科化される

 

そういった背景もあってか、2018年ごろから道徳の教科化が開始しました。

これまでも道徳の授業はありましたが、教科外活動の位置づけだったので、どうしてもほかの教科に比べると軽く見られがちでした。

ひどい場合だと、授業が遅れている教科に充てられることもありました。

今まではそれで何とかなったのかもしれませんが、現代はネットやSNSの普及で複雑な社会になり、さらに子供同士のいじめの問題も深刻化しています。

こんな世の中だからこそ、人の痛みが分かり、思慮分別があり、やさしい人間が求められているのでしょう。

その結果、道徳は特別な教科になったのです。

 

論語の素読とその効果

 

昔は、小学校での道徳の授業時間数は少なかったのですが、それほど問題はありませんでした。

なぜかというと、学校のいろいろな場面で道徳心を養うような取り組みを行っていたからです。

例えば、私の小学校では昔「朝の会」というものがあり、そこで論語の素読をした記憶があります。

ちなみに論語とは、中国の教育者で学者でもある孔子の言った言葉、弟子の問答などを記録した書物のことを言います。

その論語を朝の会で毎日素読しました。

思えば、この朝の会の5分や10分程度の時間を使い毎日論語を素読をすることで、いつのまにか道徳心や偉人の考えや知恵などを学んでいたのだと思います。

ただ、最近はこういったことはやっていないそうです。

例えば、時間があっても今の教育方針から考えると、英会話やプログラミングなどに時間を割きそうな気がします。

 

一日一語論語の素読

 

ただ、やはり論語を学ぶことは将来的にも役に立つと思うので、我が家では、道徳の一環として一日一語論語の素読をすることにしました。

子供なので、論語に書いてある本来の意味はよくわからないと思いますが、それでも繰り返して音読させます。

そうやって何度も音読することで、少しずつ論語のすばらしさやなぜ大人がわざわざ読ませるかという意味に気付くことができるのです。

 

論語の本のお勧めは?

 

我が家で使っている本は、親子で楽しむ こども論語塾という本。

 

著者の安岡定子さんは、「文の京こども論語塾」などの論語教室で講師を務めたことがあるその道では有名な方です。

なので、本文でも論語についてわかりやすく、丁寧に解説してあり、論語を初めて勉強する人にとってはまさになくてはならない本と言っても過言ではありません。

ちなみに本文は、見開き1ページで1語づつ学べる作りになっています。

写真では見えにくいかもしれませんが、最初に書き下し文、次に原文、日本語訳、子供用解説の構成になっています。

子供用解説が、ほんとにわかりやすいのでお勧めです。

500章から厳選した20章を抜粋しているので、内容もすばらしいです。

論語の素読、ぜひこの本で試してみてくださいね。

 

こども論語塾―親子で楽しむ

寺子屋こども論語塾

 

寺子屋・こども論語塾 日に日に新たに亦楽しからずや―北海道内唯一の

寺子屋こども論語塾は、安岡定子さんも推薦されている本。

著者は、寺子屋論語塾で論語を教えて5年になるそうです。

今まで教えた中で、厳選した30章を掲載。書き下し文、原文、解説などわかりやすく書いてあります。

家庭でこの本を使い音読すれば、昔の寺子屋の雰囲気が味わえるかもしれませんよ。

 

 

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください