小学校2年生の学習発表会は『群読』に決定。親が読んでおきたいおすすめの本は?

Last Updated on 2024年3月25日 by toshi

10月の終わりに、娘の学習発表会があります。

娘によると、今回の学習発表会で群読の発表するのだとか。

娘の小学校では、劇やダンス、群読などを発表しますが、群読は小学2年生が担当するそうです。

そのため、学校ではそれに向けて、小学生用の群読の台本を見ながら毎日読み方の練習をしています。

学校から帰ってきてからも、群読の台本の文章を暗記をしなければいけないらしく、なかなか大変なようです。

娘が一生懸命に取り組んでいるので、私も学習発表会に出席する前に、群読について少し調べてみることにしました。

 

大人も一緒に読める群読低学年のおすすめの本

 

教科書からできる群読シリーズ台本集 ①低学年編 汐文社出版

 

 

小学校低学年のお子さんが、群読って何?、群読のコツが知りたいといった疑問をもった時に、最初に読んでほしいおすすめの本です。

この本では、群読とは、詩や物語を何人か、あるいは大勢で読むといった初歩的な群読の意味や群読のコツなどがわかりやすく解説されています。

また、光村図書や教育出版、学校図書など小学校で使用されるこくごの教科書の1,2年生の作品が多数掲載されてるのも、大きな特徴の一つです。

小学校低学年で習った詩や物語を群読するので、子供が既に習った場合は親しみやすいでしょうし、習っていない場合は未知の文章に触れる楽しみを味わうことができます。

 

低学年の群読台本の内容

 

目次を見ると、

パート1 群読のことばあそび編と詩編 かずとかんじ いろんなおととあめ たんぽぽ おがわのマーチ うわさばなし ひかるまんげつ いるか

パート2 ものがたり編 おむすびころりん お手紙 子供の好きなかみさま きつねのおきゃくさま かさじぞう めっきらもっきらどおんどおん くじらぐも

が掲載されているようです。

どれも群読するワクワク感がありますが、特に小学1年生で習うくじらぐも、小学2年生で習うおてがみなどは楽しそうです。

1番最初に掲載されているのは、光村図書出版 こくご1上に載っている『かずとかんじ』です。

まずは、10人の子供達で、一人ひとり「ぶた」の役を決めます。(1から10まで)

全員で「1つ数えると」というと、① のぶたが「こぶたが一匹」と答えます。

次に全員で「2つ数えると」というと、① ②のぶたが「こぶたが二匹」と答えます。

それをぶたが10匹になるまで繰り返します。

最後には、10匹のぶたの声がそろい、きれいな群読になります。

10人でできるので、もちろん小学校の群読の授業でもできます。(実際に小学生の授業で群読を取り入れている小学校も多いとのこと)

娘に本を見せると、「これ1年生の教科書でやったよ」とくじらぐもから読み始めます。

教科書では、今光村図書出版 小2下の『お手紙』を授業で習っているようで、「これは今やってるとこ」と指を指しながら得意げに教えてくれました。

前にも書きましたが、この本では、光村出版、教育出版、学校図書、有名な絵本など、こくごのいろいろな教科書、本から詩や物語が、群読の台本として厳選されているので、小学生におすすめの読み物としても非常に優れていると思います。

基本は教科書を題材にしているので、一度習ったものでも、また新たな視点で教科書を読み直せるのも、良い点ですね。

 

教科書からできる群読シリーズ〈第1巻〉低学年編

 

群読のねらいとは

 

 

本の中身をもう少し紹介しておきます。

郡読の目的とは、編集者の江戸川群読研究会の刀禰佳夫(とねよしお)さんによると、

今子供たちのコミュニケーションの低下が問題になっています。その原因の一つに、言語環境の変化があげられます。様々な機器の発達と供に、音声言語を使わないで、人とのコミュニケーションを図る人たちが多くなってきました。教科書からできる群読シリーズ台本集 1低学年編

 

確かに、ネットやメールなどが一般的になってしまい、言葉を使わなくても情報を伝えられるようになってしまいました。

いいことなんでしょうが、そればかりでは言葉で伝える能力は衰えてしまいます。

子供たちは今その危険な状態にあるわけです。

もっと楽しく、人と交わりながら、生きたことばを学ぶ方法はないだろうか。わたしたちは、そんな考えから群読という活動に取り組んできました。教科書からできる群読シリーズ台本集 1低学年編

 

群読の意義は、デジタル化が進んだ現代において、言葉を使った人間同士の交流を復活させることです。

地球上において、人間は言葉を話すことができる唯一の生き物です。

小学生のうちから、その言葉の大切さを再認識するうえでも、群読は必要なわけです。(もちろん朗読や暗唱など日本語全般もですね)

 

群読の読み方のポイント

 

台本に出てくる役(人や動物など)に合わせて、読む人を選びます。

群読の読み方として、何人かで読んだり、リズムを変えたり、声を重ねたり、声をずらしたり、読む人の数を増やしていくやり方などいろいろあります。

群読のやり方は、一つではありません。

チャレンジするのであれば、いろいろ工夫し、ぜひオリジナルを目指して頑張ってください。

 

低学年をマスターしたら中学年にもチャレンジ

今度は『教科書からできる群読シリーズ台本集 2中学年編』を買ってみた

 

群読と朗読との違い

 

よく間違えられるのは群読と朗読の違いについてですが、著者によると

朗読というのは、作品を深く読むことによって、作品を自分のものとし、人に伝えることです。
群読は、さらに読み手どうしが心を通わせあって、1つの作品を読む活動です。いろいろな優れた作品に触れながら、その作品に生きることでもあります。教科書からできる群読シリーズ台本集 1低学年編

 

一番の違いは、朗読は単独で読む、群読は複数で読むことでしょうか。

朗読や唱和を組み合わせることで、群読になります。

その独特のリズムを生み、時には大きな感動をもたらす場合もあります。

これこそが、群読が生み出す効果の中で最も注目すべき点だと思います。

 

低学年の群読まとめ

 

言葉には、人それぞれ、その人特有のいろいろな表現方法があります。

群読は、その人独自の、表現の仕方や言葉の使い方を群読を通じて学んだり、またその過程を楽しむものです。

群読を正しいやり方で実践すれば、想像もできないほどの良い効果を得ることができると思います。(江戸時代の寺子屋なども群読に近かったのではないかと思います)

何かの参考になれば幸いです。

 

群読をするとなぜ賢い子供になるのか?小学校高学年からでも遅くない群読学習

 

 

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