九九がどうしても覚えられない 算数障害の子どもでも九九が覚えられる方法
Last Updated on 2024年11月16日 by toshi
小学二年生で九九を覚えようとしても、なかなか頭に入らなかったり、計算の仕方が分からなかったりすることがあります。
教えて分かる程度なら良いのですが、三年生ぐらいになってもその状態が続くようなら算数障害の可能性があります。
算数障害って何?
では算数障害とはどんな障害でしょうか?
算数障害は、 学習障害の一種で数字や計算が苦手な状態のことを言います。
人と話すことには問題がなく、国語や社会などの成績も普通ですが、算数だけが極端に苦手な場合は算数障害の可能性があります。
例えば、数の大小や順序、時間の計算や文章問題がわからない、図形の理解、位置関係を把握するなどが難しい場合もあります。
また、基本的な計算(足し算、引き算、掛け算、割り算)を行うのが苦手です。
例えば、九九のような暗記が必要な場合に、九九を覚えようとしても、なかなか頭に入らなかったり、計算の仕方が分からなかったりします。
算数障害は、特に珍しい障害というわけではなくクラスに2人ぐらいは算数障害の可能性がある生徒がいます。
実際、私が子供の時にも足し算引き算はなんとかできるけど、掛け算、割り算になると全くできないというお子さんがいました。
運動神経が良かったので、推薦で進学してましたが算数、数学ではかなり苦労したようです。
もちろん、 お子さんによってグレーゾーンだったり、軽かったり、重かったりがありますので、親は見極める必要があると思います。
どうして九九が分からないの?
算数障害のある子どもは、数字や計算を理解するのが難しいことがあります。
これは、脳の働き方が少し違うためです。
たとえば、数字を見てもその意味がすぐに分からなかったり、計算の手順を覚えるのが難しかったりします。
九九を覚えるにはどうすればいいの?
算数障害を持つ子どもが九九を覚えるには、特別なアプローチや支援が必要です。
以下に、効果的な方法をいくつか紹介します。
九九を一つずつゆっくり説明し、何度も繰り返す
まずは、九九とは、1から9までの数字を使って、掛け算を覚えるための表であることを説明したあとで、
たとえば、「2×3」は「2を3回足す」という意味で、答えは「6」になることを教えます。
こうして一つ一つじっくり説明しながら九九を覚えると、掛け算の意味が分かるようになり、今までできなかった九九も徐々にできるようになります。
二ノ段から始め、三ノ段毎日少しずつ進みながら、戻るといった繰り返し学習をすることで、少しずつ着実に覚えていくことができ、記憶に定着しやすくなります。
九九は遊びながら学ぶ
算数障害の子供が学ぶためには、勉強という感覚だとすぐに投げ出してしまう可能性もあります。
そんな時はゲームや歌を使って楽しく九九を覚える方法もあります。
九九の歌
九九の歌は、掛け算を覚えるための楽しい歌です。
九九の歌では、1から9までの数字を使って、掛け算の結果をリズムに乗せて歌います。これを歌うことで、数字の組み合わせを覚えやすくなります。
たとえば、「いちいちがいち、いちにがに、いちさんがさん…」というように、1の段から始まって、次に2の段、3の段と続いていきます。
この歌を何度も歌うことで、掛け算の答えをすぐに思い出せるようになります。
九九の歌を子供と一緒に歌っていたら、いつの間にか九九ができるようになったという話も聞いたことがあります。
九九の歌はドラえもんがおすすめ
九九のゲーム
九九のゲームは、掛け算の練習を楽しくするための遊びです。ここでは、簡単に説明しますね。
九九のゲームの目的は、1から9までの数字を使って、掛け算の答えを早く正確に言えるようになることです。
ゲームのルール
1. 数字を選ぶ: まず、1から9までの数字のカードを作り、その中から2つの数字のカードを選びます。たとえば、3と4を選びます。
2. 掛け算をする: 選んだカードの数字を掛け算します。3 × 4 = 12 ですね。
3. 答えを言う: その答えを早く言います。正解なら次の問題に進みます。
4. タイムアタック: 友達と一緒にやると、誰が早く正解できるか競争することもできます。
このようにして、遊びながら九九を覚えることができます。
ネットで人気九九のゲーム プッシュポップバブル
最近子供達の間で人気があるのが プッシュポップ バブルという九九のゲームです。
ボードに1から81までの数字と×があり、例えば 3×6のボタンを押した後、値はという感じで18のボタンを押します。
ボタンを押すとはじけるような音がするので、それも面白くて癖になるようです。
子供の記憶力や集中力、想像力を身につけるのにも役立ちますので、是非試してみて下さい。
算数障害のチェックシート
お子さんの算数の成績や、数字に対して苦手意識を感じていると思った場合は、発達障害や算数障害のチェックシートをやらせてみてください。
もし、発達障害の可能性があるなら、発達障害を専門に扱っている医療機関に相談することをおすすめします。
加えて、家庭や学校でのサポートも重要です。子どもが自信を持てるように、励ましたり、特別な支援を受けることも大切です。
まとめ
もしお子さんが算数障害だったり、グレーゾーンであっても、それだけで落ち込むことはありません。
発達障害や算数障害があっても立派に生きている人がほとんどです。
なので、まずは算数障害への正しい知識をつけることから始めましょう。
算数障害の症状がどういったものかを正しく理解していないとお子さんが困った時に助けてあげることができません。
算数が得意な子もいれば、苦手な子もいます。大切なのは、自分のペースで学ぶことです。
親にできることは、算数が分からなくても、あきらめずに続けることを教えていくことです。
そうすれば道は開けると思います。
大変だと思いますが頑張ってください。