東大流算数脳を育てるには?メイクテンの効果、やり方

Last Updated on 2024年10月22日 by toshi

大隅義則さんという方を知っていますか?

ノーベル医学生理学賞を受賞したことで有名な方ですが、学生の頃に切符に印字されている4つの数字で10を作る(メイクテン)というゲームをしていたそうです。

大隅さんだけでなく、東大生の方の中にも電車の待ち時間や乗車時間に切符でメイクテンをやっていたという人が大勢います。

これは偶然ではなく、実際に進学塾や名門学校などで昔から伝わっている遊びです。

確かに最近、メイクテンは、頭が良くなる、算数脳を鍛えるといった効果も期待できるということで注目されています。

今回はメイクテンについて紹介していきたいと思います。

 

メイクテン(make ten)とは

 

冒頭でも少し触れましたが、メイクテンとはどういう意味でしょうか?

メイクテンとは、英語のmake(作る)、ten(10) 日本語では「10を作る」という意味です。

一般的には、四つの与えられた数字を使って四則演算(+ - × ÷)をして、合計10にするゲームのことを指し、別名10パズルとも言われています。

 

メイクテンやり方

 

次にメイクテンのやり方です。

言葉では分かりにくいと思うので、四則演算(+ - × ÷)を使った実際の例を出して説明してみます。

例えば、四つの数字5433だとどんな計算式を立てれば、10を作れるでしょうか。

計算式は5+4+(3÷3)になります。

 

メイクテンのルール

 

メイクテンのルールを大きく分けると2つです。

1.(+ - × ÷)はどれを使っても構わない。4つの数字は必ず使い10にする。

2. 制限時間内に解答する。

ルール自体はとてもシンプルですが、初めてだと計算式を立てるのが少し難しいかもしれませんね。

メイクテン初級者の問題集もあるので、まずは簡単な問題から取り掛かるといいと思います。

 

メイクテンはなぜ難しいと感じる?

 

ちなみに、メイクテンが難しいと感じられる理由はいくつかあります。

 

1つ目は、制限時間です。

メイクテンは通常、制限時間内に10を作る必要があるため、プレッシャーがかかります。

数字を組み合わせて10を作るためには、素早く計算し、適切な演算を選択する必要があります。

 

2.つ目は、複雑な数字の組み合わせる必要があることです。

与えられる数字の組み合わせが複雑で、10を作るためには複数の演算を組み合わせる必要があります。

また、適切な数字を選んで、正しい演算を行うことが難しい場合もあります。

 

3つ目は、論理的思考力が求められることです。

メイクテンでは、与えられた数字を使って10を作るためには、数字の関係性や演算の順序を理解し、適切な戦略を立てる必要があります。

 

4つ目は、集中力です。

メイクテンは集中力を要するゲームです。

数字の組み合わせや演算を正確に行うためには、ミスを防ぐために集中力を保つ必要があります。

 

これらの要素が組み合わさって、メイクテンが難しいと感じられる要因となっているようです。

ただ、練習を重ねることで、算数、数学的な思考力や計算能力を向上させることができるのでぜひ挑戦してみて下さい。

 

メイクテンの上達のコツ

 

紙に書いて解く。

頭で考えて解こうとするお子さんもいますが、計算に自信があってもなかなか難しいと思います。

紙に何回もいろいろな計算を書いていくことが一番効率的なので手っ取り早いです。

慣れてきたら書かなくてもできるようになるかもしれませんが、最初のうちはぜひ書いて覚えることをお勧めします。

 

あきらめないこと

一回計算してできないとあきらめてしまう子供も多いと思います。

メイクテンはひらめきも大事ですが、粘り強さがないと解答までたどりつけません。

メイクテンができない問題でもあきらめず、考えてみてください。

この当たり前のことを実践していけば次第にコツがつかめると思います。

 

メイクテンのメリット、効果

 

メイクテンをすることのメリットとしては、脳を鍛える効果があることです。

何もしなければ普通の脳ですが、筋力トレーニングのように数字の負荷を脳にかけることで脳は成長します。

そしてちょっとした隙間時間にこれを繰り返す事で、いつの間にか脳は急激に成長するのです。

メイクテンのその他の良い効果を挙げるなら、論理的思考力がつくこと、計算力が向上などがあります。

メイクテンをする事でデメリットは特にないので、ぜひ試してみてください。

 

メイクテンには計算が難しい難問もある

 

 

4つの数字でどう演算してもなかなか10にできない問題もあります。

確かに、数字の組み合わせによってはそういった組み合わせもでてくるようです。

例えば1158、4466は、複雑な計算式になるので、小学生では難しいかもしれません。

一つの問題は10分以内で解くようにし、解けなければあきらめることも大事です。

あとは時間はある時は親も一緒に難問に挑戦してみるのもいいかもしれませんね。

 

四則演算の本おすすめ

 

いきなりメイクテンから入ると計算式がなかなか思い浮かばないお子さんが多いと思います。

そのため、まずは四則演算に慣れてからメイクテンに挑戦したほうが効率が良いでしょう。

ただ、いきなり難しい本で演習してしまうすぐに飽きてしまうと思うので、できるだけ算数要素が少ない本を紹介したいと思います。

 

賢くなるパズル四則初級

 

賢くなるパズル 四則 初級 (宮本算数教室の教材)

小学生の算数と言えば、宮本哲也さんが有名です。

宮本さんは、宮本算数教室という有名塾を経営していて多くの算数の本を出版しています。

中でも算数のパズル本は特に人気が高いようです。

ちなみに、上の賢くなるパズル四則演算は、初級、中級、上級に分かれていて全学年対応になっています。

初級は低学年~の比較的簡単なレベルではありますが、計算が苦手であれば、まずはここから慣れていったほうがいいかもしれません。

宮本先生も推奨していますが、まずは親子で一緒に楽しみながら勉強してみましょう。

 

 

+-×÷パズル 四則計算パズル

 

ー×÷パズル?四則計算 (サイパー思考力算数練習帳シリーズ)

こちらもシンプルな計算とパズルを組み合わせた本です。

ちょっとしたすきま時間にできるので勉強の合間などに息抜きでチャレンジするといいと思います。

シリーズ化されていて、他にも周期算、鶴亀算、どっかい算などあるので気に入ったらほかの本を購入してみてもいいかもしれませんね。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください