音読とは?
音読って何?と聞かれると、なかなか正確には答えられない方が多いと思います。
音読とは、声を出して文章を読むことです。
では、似たような言葉で朗読もあるけど何が違うの?と疑問に思う方もいると思います。
音読について紹介する前にまずは、この二つの違いから説明していきましょう。
音読と朗読の違い
音読も朗読も声に出して読むという点では、共通しています。
ではどこが違うのかというと、音読は、先ほども書いたように声をだして文章を読むことで、朗読は詩や歌、物語を感情をこめて聞き手に伝えることです。
一般的には、音読は学習的な意味合いが強いと言われています。
そのため、小学校の家庭学習では、この音読の宿題が多いようですね。
小学校1年生、娘の音読のやり方(悪い例)
音読でついやってしまう悪い例についてまず紹介したいと思います。
私の娘は現在小学校1年生で、毎日音読の宿題があります。
娘は、学校から帰って来るなりカバンから国語の教科書を出し、音読を始めます。
宿題を少しでも早く終わらせ、早く遊びたいからです。
ただ、この娘の音読の仕方があまりよくありません。
実は、速く読む音読は、脳が正常に文章を読み取れないためほとんど意味がありません。
音読は、正しい読み方をしないと、何の効果も得られないのです。
もし、うちの娘のような間違った読み方をしていたら、今からでも遅くないので正しいやり方で行うようにしてください。
正しいやり方は、以下に書きます。
正しい音読のコツと音読の効果とは
では、正しい音読とはどうすれば良いのでしょうか?
親野智可等さんによると、音読のメリットを以下のように書いています。
毎日音読していると頭が良くなります。音読中は脳全体が活性化されるからです。これは最近の脳科学の研究でわかってきたことです。音読が上手になると黙読も速くなります。書いてある文字を意味のある一固まりとして捉える能力が上がるからです。 出典 科目別親のスゴ技
そして、正しい音読のやり方、効果とは・・・
それは1音1音はっきり読むことです。例えば、わ、た、し、は、お、ん、が、く、が、といった具合です。成績の悪い中学生に徒然草を音読させたら、みるみる成績が上がったという例からも効果が伺えます。 出典 将来の成績は10歳までの読書量で決まる
ただ、実際に文字を一つづつ読む音読をやってみると、時間と手間がかかるので子供はなかなかやりたがりません。
そうはいっても、長い目で見れば、国語の成績や偏差値の向上、脳の発達などプラスの効果が期待できるので、短い時間であってもぜひやらせてみてください。
音読は古文を読むとより効果が期待できる
音読でできるだけ早く成果を上げたいなら、古文をお勧めします。
先ほどの文章にもありましたが、とある中学生に徒然草を音読させたところ40台の偏差値が大幅にあがったそうです。
その他にも古文を読むことで成績が上がった例はたくさんあります。
日本には、枕草子、平家物語など有名な古典はたくさんあるので、挑戦してみるのもいいかもしれません。
▹小学生古典(古文)の音読で偏差値が上がる?おすすめ古文3選
最後に、繰り返しになりますが、音読の宿題がでたら宿題だからと適当に済ませないでください。
ここで紹介した音読のやり方を繰り返し行えば必ず良い結果が得られるでしょう。
成長期のお子さんの脳を育てるためにも、ぜひ親御さんも協力してあげてほしいところです。