小学生の落書きは実は意味があった 落書きは脳にどんな効果を与えるか
Last Updated on 2024年4月14日 by toshi
小学生の授業中、ついつい教科書やノートに落書きをしてしまった経験はありませんか?
最近の研究によると、落書きには脳に良い影響を与える効果があり、自由奔放な落書きや芸術活動は脳の報酬系と繋がっている前頭前皮質への血流を促進し、踊る、笑う、チョコレートを食べるなどの行為中と同じ反応が得られることが分かっています。
落書きイコールいたずらというイメージがあるかもしれませんが、実は落書きがリラックスさせ、想像力を発揮できる方法の1つであることが分かってきています。
落書きによって脳がリラックスすると、集中の状態になり、脳の変動体の活性化が抑えられ、前頭葉が活性化し想像力が高まると言われています。
落書きの効果とは
落書きをすることの効果として はその他にも色々 あり、前頭前皮質への血流を促したり、 記憶力を高めたりする効果があります。
落書きをすると集中力が損なわれるように思いますが、 実は逆なのです。
その理由としては、落書きは感情を刺激するので記憶に残りやすいと考えられています。
また、記憶の法則の1つに喜怒哀楽が刺激されると記憶が増強されるというものがあります。
とても楽しい出来事は、10年前のことでもよく覚えているはずです。
落書きを描くだけで、感情が刺激され、記憶が強化されると言われています
また、問題解決能力の向上や発想力が豊かになったり、ポジティブな感情を呼び起こす可能性が秘められていることを示します。
落書きは他者から評価されるものではなく、スキルを競うものでもないため、誰にでも適用可能なセラピーとして活用できるのではないかと期待されています。
のびのびと落書きをする時間を
小学生が落書きをする時間は大事です。
もし、自分の家でものびのび落書きしたければ、壁一面を落書きスペースにするウォールステッカーと言われるものがあります。
ウォールステッカーは、壁一面を黒板やホワイトボードにできる便利な壁紙、壁紙で手頃な値段で売られています。
黒板は、インテリアとしては深い緑が目に優しく部屋が落ち着いた感じになる反面、チョークの粉が部屋を汚してしまうのではないかという心配もありますが、最近では粉が飛ばないチョークもあります。
ホワイトボードは、発色が綺麗ですが、専用の点がチョークよりも、割高で洋服に着いた時に落ちにくいこともあります。
それぞれ、メリットデメリットがあるものをどちらを選んでも子供にとっては間違いなく楽しい空間になるので、家で落書きできるようにしてしまいましょう。
また、消せるマーカーやクレヨンを使い、壁を落書きスペースにすることが難しい場合でも、キットパスというガラスやお風呂に描いても濡れた布で消せる優れ物の点があり、子供は思いっきり落書きができるので試してみてください。
落書き絵本シリーズを使う
落書き絵本は、落書きこそが絵の始まりと絵本作家の五味太郎さんが作った絵本シリーズで世界中で楽しまれています。
空っぽのお鍋や凸凹道、こんな音のする絵を描こうとか気の毒な犬を描こうとか、落書きをするためのユニークなテーマがたっぷりあり、子供と一緒に大人も想像力が弾ける内容になっています。
落書きを通じて、脳をリラックスさせたり、再びケアを集中モードにしたりという脳内の切り替えが、子供の頃から育まれると想像力や思考力などが高まるので、ぜひ落書き絵本を試してみてくださいね。
小学生の落書きをする効果まとめ
落書きは小学生だけではありません。
ヘンリーフォードやスティーブジョップス、また 人間失格で有名な太宰治の学生時代のノートには、 そのいたるところに落書きが書かれていたといいます。
一般的な落書きのイメージはあまり良くないですが、実は落書きは決して悪いものではなく、記憶力や想像力を高めるものだったのです。
お子さんだけでなく、親御さんもぜひ落書きをしてみてはいかがでしょうか?