小学生の今だからこそ聞きたい童謡・唱歌
Last Updated on 2024年4月24日 by toshi
昔は親が童謡を歌ってくれたものですが、今はどの家庭でもリビングにはテレビやパソコンが置かれ、ゲームの音が聞こえるような環境で子供達は育っています。
童謡とは
子供向けの歌、または子供が歌う歌をさします。
日本において大正時代後期以降、子供に歌われることを目的に作られた文学作品と、それに作曲は施された 歌曲を指します。
創作童謡とも呼ばれるそうです。
童謡には、四季折々の美しさを歌った曲も多い
日本には四季折々の美しさがあり、その光景を歌った曲も多くあります。
日本の童謡・唱歌を季節別に分けてみただけでもたくさんの歌があることが分かります。
例えば、春の歌は、春よ来い、さくらさくら、どこかで春が、夏の歌は、茶摘み、海 夏の思いで、われは海の子、秋の歌は、小さい秋見つけた、真っ赤な秋、7つの子、冬の歌は、焚き火、雪やこんこ、ジングルベルなど曲名を見ただけで口ずさめるものも多いですよね。
例えば、真っ赤な秋もそうですね。
田舎では、美しい紅葉が赤く色づきますが、その光景を見つけ子供たちに教えるとこれかと感動していました。
このように、歌詞に出てきた植物や動物などを実際に見ると記憶に残ります。
童謡の歌詞には普段使わない言葉も出てきます。
歌の背景
歌に出てくる言葉などを親が子供に分かりやすく説明すれば 声が増えるし 日本の伝統や文化行事なども知ることができます。
童謡には、作詞家の秘められた思いやその時代の背景が強く影響しているものの多くあります。
その中でも有名なのが、シャボン玉です。
シャボン玉飛んだ 屋根まで飛んだ 屋根まで飛んで壊れて消えた
シャボン玉消えた 飛ばずに消えた うまれてすぐに壊れて消えた
風、風、吹くな しゃぼん玉とばそ
長女が生後7日目に亡くなったことを悔やむ作者が、シャボン玉を飛ばして遊ぶ少女たちを見て、生きていればこの子たちと一緒に遊んでいただろうにと思いながら書いた歌と言われています。
海は広いな 大きいな
月が昇るし 日が沈む
海の大波 青い波 揺れて
どこまで続くやら
海におふねを浮かばして
行ってみたいな よその国
兵隊を指南する男の子向けとして戦時中に作られた歌とも言われ、行ってみたいなよその国の様子は敵国を表しています。
歌詞の意味は諸説あるため、ここに書いたものは必ずしも正しいというわけではありませんが、時代の背景や作者の気持ちに思いを馳せると少し切なく感じてしまいます。
音楽の教科書から消えた童謡
以前に比べると、音楽の教科書から名曲が次々と消えてしまっているのが現状です。
例えば 村の鍛冶屋、赤い靴、村祭り、メダカの学校、月の砂漠などの名曲が、今では残念なことに音楽の教科書から消えてしまいました。
村の鍛冶屋は、鍛冶屋が減ったという理由で教科書から消えてしまったようです。
仕事に打ち込む様子を歌った素晴らしい歌だというのに、学校で日本の美しい光景や文化を表した歌を歌えないのは非常にもったいないと思います。
童謡の楽しみ方
童謡に親しむと自然に語彙力が増え、日本の伝統や文化などに対する理解も進みます。
童謡に家庭で親しむ時のポイントは、親御さんの声です。
CDをただかけ流すだけではダメです。
歌詞は必ず確認しながら、楽しみましょう。
ちなみに、公文から出ている童謡カードは、CD付きで30曲入っているので、歌詞のカードをみながら童謡を歌うことができるのでお勧めです。
童謡は学校の勉強にも役立つ
幼い頃から童謡に親しむことは教養が身につくだけでなく、学校の成績や勉強にも役に立ちます。
国語のテストの問題に、赤とんぼの歌詞が引用されていたことがあります。
また、教科書から消えてしまった「待ちぼうけ」は中国の韓非子が書いた説話を歌ったもので、漢文に出てきます。
童謡はできるだけ声を出してうたいましょう。
音が外れていても上手でなくても構いません。
親御さんの声だから子供はいろいろなことを身につけることができるのです。
童謡・唱歌まとめ
昔は、母から童謡を歌ってもらったように、古き良き日本の歌を親から子に歌い継いで欲しい、そんな思いで子供に毎日童謡を歌い聞かせることが当たり前の時代でした。
今はどの家庭でもリビングにはテレビやパソコンが置かれ、ゲームの音が聞こえるような環境で子供達は育っています。
実は、幼い頃から童謡や唱歌に親しむことは、生きた教養を身につけることにもつながります。
テレビやゲームだけでなく、時には古き良き時代を振り返ってみても良いのではないでしょうか?