小学校中学年におすすめ 15周年漂流記

Last Updated on 2024年10月31日 by toshi

15周年漂流記は、今から130年以上前の1888年に発表された冒険小説です。

この物語は8歳から14歳までの15人の少年だけを乗せた船が、嵐の中を漂流して知らない土地に流れ着くところから始まります。

子供の頃に読んで、子供達の冒険物語に誰もがワクワクしていましたよね。

今回は、15周年漂流記について紹介したいと思います。

 

15少年漂流記とは

 

十五少年漂流記 (講談社青い鳥文庫)

「15少年漂流記」は、フランスの作家ジュール・ヴェルヌによって書かれた冒険小説で、原題は『Les Enfants du capitaine Grant』です。

この物語は、8歳から14歳までの15人の少年だけを乗せた船が、嵐の中を漂流して知らない土地に流れ着くところから始まります。

そして、無人島で様々な経験をして成長していく物語です。

ベルヌは、SF(サイエンスフィクション)の父とも呼ばれ、主な作品に「海底2万マイル」や「異世界旅行」などがあります。

 

15周年漂流記の内容、あらすじ

 

15少年漂流記のあらすじについて、簡単に紹介すると、物語は、15人の少年たちが無人島に漂流するところから始まります。

彼らは、船の事故によって孤立し、サバイバル生活を余儀なくされます。

それでも少年たちは協力し合い、食料を確保し、住居を作り、さまざまな困難に立ち向かいながら成長していきます。

彼らの友情や勇気、知恵が試される中で、彼らは自分たちの力で生き抜く方法を見つけていきます。

ハラハラドキドキの展開に最後まで目が離せません。

あらすじだけでは分からないと思うので、ぜひ一度読んでみることをおすすめします。

 

15少年漂流記対象年齢は?

 

では、15少年漂流記は、何歳から読めるのでしょうか?

対象年齢については、10歳〜で小学校中学年から中学生向けとされています。

物語のテーマや内容は、冒険や友情、成長を描いているため、若い読者にとっても興味深いものとなっています。

15少年漂流記のおすすめの理由

助け合うことの大切さを学べる

 

話に登場する少年たちは、年齢が8歳から14歳と様々な上に性格もそれぞれ違います。

勇気があって優しい子、頑張り屋だけど嫌な子、落ち着いた子、ユーモアのある子など様々です。

生まれた国も、イギリス、フランス、アメリカと違います。

もし、年齢も性格も、生まれた国も違う15人が無人島に流れ着いたらどうなるでしょう。

無人島では、当然電気もコンビニもないし、お金も使えない、どうやって生きていくか真剣に考えていかなくてはいけません。

一人では難しいからみんなで助け合わないとどうしようもないという結論に陥ると思います。

無人島という特殊な舞台で、少年たちがどうやってお互いの意見や考えをすり合わせて生活していくのか、じっくり読んでみると面白いと思います。

そして自分だったら無人島で生きていくならどうするか、イメージを膨らませて欲しいと思います。

 

社会とは何か分かる

島を探検して無人島だとわかると少年たちは島にある川や湖岬のなどを名前を付け始めます。

島の名前は、少年たちが通っていたチェアマン学園にちなんで、チェアマン島と名付けられました。

そしてその中で1人リーダー的な存在、大統領を決めようという話になります。

この提案が通って大統領を決めますが、1年間という期限もあります。

その他にも、毎日の日課を決めたり仕事を分担したりと、みんなで協力し合って生活していくための社会を作り始めます。

人はある程度人数が集まると社会を作るという習性があるようです。

でも、社会を作るのは簡単ではありません。

意見が合わなかったり、喧嘩をしたりと色々な問題を解決していく必要があります。

この本を読むことで、社会生活について理解することができます。

 

判断力が鍛えられる

無人島で暮らす少年たちは、どう行動したらいいのか、判断に迷う場面がたくさん出てきます。

例えば、無人島はよく雨が降るし、冬は雪も積もる、探検や食料を探しに行くにしても、今行くべきかもう少し待つべきか行くのをやめるべきかという判断に迫られることが多くあります。

大変な状況になったらどうするか、体力があるとか、力が強いから生き残るんじゃなくて、ピンチの時にはどう判断するかが大事です。

もし、山の中で道に迷ったら、帰り道を探した方がいいのか、それともじっとして助けを待った方がいいのか、そういった時の判断力が重要になってきます。

話を読みながら、自分だったら少年たちと同じことをするのか、違うことをするのか考えながら読んでいくと、判断力を鍛えることにもなります。

 

SF (サイエンスフィクション)を考えてみよう

15少年漂流記の著者であるジュール・ベルヌは、SF小説をたくさん書いています。

ベルヌの小説は、空想上のものを描いているため、面白いし、興味深いと思います。

ベルヌの凄いところは、小説では空想でしかなかった、潜水艦やロケットがその後実現していることです。

ベルヌは人間を想像できることは、人間が実現できるという言葉を残していますが、まさにその通りになっています。

「こんなことができたらいいな」っていうものを考えてみること、ありえないものでもいいので、発想することが大事です。

 

15少年漂流記は実話なの?

『15少年漂流記』はフィクションですが、作者のヴェルヌは実際の探検や冒険からインスピレーションを受けています。

彼の作品には、当時の科学や地理に関する知識が反映されており、リアリティを持たせるために多くのリサーチが行われています。

ただし、物語自体は完全に創作であり、特定の実話に基づいているわけではありませんので、注意してください。

 

15少年漂流記を読んだ感想とまとめ

 

十五少年漂流記 (講談社青い鳥文庫)

15少年漂流記の元々の作品名は、「2年間の休暇」です。

夏休みの6週間の船旅の予定が、2年間の無人島生活になったのでこの題名にしたそうです。

ただ、やっぱり15少年漂流記の題名のほうが、期待感がありますよね。

15少年漂流記の全体的な感想としては、やはり冒険心をくすぐるストーリー展開と、少年たちの成長が描かれている点だと思います。

特に、彼らが協力し合い、知恵を絞って困難に立ち向かう姿は、読者に感動を与えるでしょう。

また、自然の厳しさや美しさも描かれており、読者はその中での彼らの成長を見守ることができます。

全体としては、友情や勇気、自己発見のテーマが強く感じられ、危険とスリルいっぱいで最後まで一気に読むことができます。

機会があったら 是非読んでみてください。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください