小学生の男の子にこそ読んでほしい 若草物語

Last Updated on 2024年4月22日 by toshi

若草物語とは

 

若草物語の著者は、ルイザ・メイ・オルコットさんで、アメリカ生まれの小説家です。

若草物語では、女の子をガールズじゃなくて、リトルウィメンと呼び大人の女性になりかけている思春期の少女たちが主人公の物語です。

4人姉妹の次女で、代表作若草物語は、自身の姉妹をモデルに変えた自伝的小説です。

全部で30ほどの作品を残しました。

 

若草物語のあらすじ

 

若草物語 (10歳までに読みたい世界名作)

舞台は今から約160年前の南北戦争時代のアメリカ、お父さんが戦地に行っていて不在のマーチ家では、お母さんと4姉妹が助け合いながら暮らしています。

若草物語は、個性豊かな4姉妹の何気ない日常と成長していく姿を描いた物語です。

若草物語は、マーチ家の4姉妹を中心としたお話ですが、それぞれの性格や好きなもの得意なことが違っていて面白いです。

長女は、しとやかでしっかり者、きれいなものが大好き、次女は、気が強くて元気いっぱい、本好き三女は、しっかりしていて恥ずかしがりやで音楽が大好き、四女のエイミーは、わがままで甘えん坊です。

こうして分けてみると、確かにみんなそれぞれ違いますよね。

若草物語の口コミや感想と見ると、エイミーが嫌いと言う意見が目立ちますが、やはり自己中心的で見栄っ張りなところが原因かもしれません。

兄弟がいる人はわかると思いますが、兄弟でもみんな性格が同じということはありません。

性格の違う人間が、一つの家に住んで話をしてるのって実はすごいことです。

友達ならこの子とは仲良くしようとか、少し距離を置こうとか考えることができますが、家族に対してはそういうことは考えませんもんね。

4姉妹が協力しあったり、喧嘩したりする場面がたくさん出てきますが、読みながら自分と似ている子を探してみると面白いと思います。

「そういう考えもあるかもね」と自分を寄せたり、自分に似た性格に共感したり、特に姉妹だけのところはすごく参考になりますよ。

 

家族の会話を楽しむ

 

若草物語は、今から150年くらい前のアメリカで出版された本です。

女の子が主人公で家庭の日常を描いた、この物語はとても人気があり、多くの女の子が読んだそうです。

このお話の特徴は、家族の会話の素晴らしさです。

例えば、長女はお母さんにこんな風に悩みを相談します。

長女は、激情に駆られると手がつけられなくなって、人を傷つけてそれを楽しんでいるようなところがあるんだとお母さんに相談します。

するとお母さんも今日と同じ悩みがあったと告白します。

私も40年間この気性直そうとしてきた、思わず言ってはいけないことを言いそうになった時にグッとこらえてさっと部屋を出る。

何気ない家族のやり取りかもしれないですが、本人にとっては、とても大きな意味がある会話です。

お母さんや姉妹の優しくて暖かい家族の会話がたくさん出てくるので、役に立ったり、楽しみながら読むことができます。

 

若草物語は、家族のやりとりが参考になる

 

若草物語は、家庭の日常を描いたホームドラマと言えます。

だから、自分の家庭の問題に対しても参考にできる部分は多いのではないでしょうか。

物語の中で、4姉妹とお母さんのいろいろなやり取りがあります。

普通の家庭でもちょっとしたことで口喧嘩をしたり、仲直りしたり、本の内容といろいろ似たようなことがあると思いますが、それも参考になると思います。

それから、この物語にはお隣に住むお年寄りや、少年ローリーとの交流も描かれています。

そのあたりも意識しながら読むともっと面白いかもしれませんね。

 

若草物語は女の子向けではなく男の子にもおすすめ

 

若草物語は、女の子が主人公で女の子におすすめの物語かと思いますが、実は男の子にこそ読んでほしい作品です。

小学生なら、男の子でもお母さんに相談したりするでしょう。

それに4人の女の子の思いや、感情がたくさん描かれているので、男の子は女の子の気持ちがよくわかるようになると思います。

小学生によくありがちなことは、女の子は男の子が主人公のお話を読むのに、男の子は女の子が主人公のお話を読まないことが多いことです。

これは非常にもったいないことです。

女の子が、主人公の有名な物語にモンゴメリーの赤毛のアンがありますが、アンは想像力溢れる面白い子で、女の子はもちろん男の子が読んでも楽しいと思います。

ですから、男だから、女だからと考えすぎないで楽しく読んで欲しいと思います。

 

若草物語の感想・まとめ

 

若草物語 (10歳までに読みたい世界名作)

若草物語は、古典の名作ならではの安心感や世代を問わず、泣いたり、笑ったり、感動できる児童小説です。

オルコットが、少女の読者向けに書いた物語にも関わらず、大人が読んでも思わず怒ったり、泣いたりしてしまうでしょう。

教訓的な内容が盛りだくさんですが、特に嫌味もなく、素直に参考にできると思います。

南北戦争時代が舞台で、戦時中ということもあり、貧乏や病気といった困難な場面もありますが、希望を失わずに一歩ずつ進んでいく人たちの姿を思い浮かべながら、読んでほしい本です。

希望を信じる人間の姿は、いつの時代も変わらず人の心を動かすでしょう。

 

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