小学校中学年におすすめ 15周年漂流記

Last Updated on 2024年4月7日 by toshi

15周年漂流記は、今から130年以上前の1888年に発表された小説です。

この物語は8歳から14歳までの15人の少年だけを乗せた船が、嵐の中を漂流して知らない土地に流れ着くところから始まります。

子供の頃に読んで、子供達の冒険物語に誰もがワクワクしていましたよね。

今回は、15周年漂流記について紹介したいと思います。

 

15少年漂流記とは

 

十五少年漂流記 (講談社青い鳥文庫)

15少年漂流記の作者は、ジュール・ベルヌで、フランス生まれの小説家です。

この物語は、8歳から14歳までの15人の少年だけを乗せた船が、嵐の中を漂流して知らない土地に流れ着くところから始まります。

そして、無人島で様々な経験をして成長していく物語です。

ベルヌは、SF(サイエンスフィクション)の父とも呼ばれ、主な作品に「海底2万マイル」や「異世界旅行」などがあります。

 

15周年漂流記のあらすじ

 

夏休みのある日、15人の少年たちを乗せた船が、人知れず港を離れ、謎の島に流れ着きます。

少年たちは島を探検し、知恵を出し合いながら一緒に生活をします。

時には喧嘩をしながらも、たくましく生きていく少年たちの冒険と成長の物語です。

この物語は、8歳から14歳までの15人の少年だけを乗せた船が、嵐の中を漂流して知らない土地に流れ着くところから始まります。

島に着くと彼らはすぐに探検を始めます。

考えると分かりますが、ちょっと前まで少年たちは嵐の海を漂流していました。

生きるか死ぬかの思いをしてきて、相当疲れているにも関わらず、すぐに探検をしたのです。

これは自分たちで何とかするしかないという強い気持ちがあるからですよね。

何度も島を探検したり、野鳥を捉えて食べたり、最後は悪者と戦ったりします。

もちろん、空想上の話でありますが、子供なのにすごいとびっくりしてしまう場面が多数あります。

子供達は、自分たちでもできるかな、不可能ってないんだなどと考えながら読むといいと思います。

 

無人島での生活を想像してみよう

 

話に登場する少年たちは年齢が8歳から14歳と様々な上に性格もそれぞれ違います。

勇気があって優しい子、頑張り屋だけど嫌な子、落ち着いた子、ユーモアのある子など様々です。

生まれた国も、イギリス、フランス、アメリカと違います。

もし、年齢も性格も、生まれた国も違う15人が無人島に流れ着いたらどうなるでしょう。

無人島では、当然電気もコンビニもないし、お金も使えない、どうやって生きていくか真剣に考えていかなくてはいけない。

一人では難しいからみんなで助け合わないとどうしようもないという結論に陥ると思います。

物語で少年たちがどうやってお互いの意見や考えをすり合わせて生活していくのか、じっくり読んでみると面白いと思います。

そしてみんなが無人島で生きていくならどうするか、私だったらどうするかイメージを膨らませて欲しいで欲しいと思います。

 

社会を作る過程を楽しもう

 

島を探検して無人島だとわかると少年たちは島にある川や湖岬のなどを名前を付け始めます。

島の名前は 少年たちが通っていたチェアマン学園にちなんで、チェアマン島と名付けられました。

そしてその中で1人リーダー的な存在、大統領を決めようという話になります。

この提案が通って大統領を決めますが、1年間という期限もあります。

その他にも、毎日の日課を決めたり仕事を分担したりと、みんなで協力し合って生活していくためには、社会が必要だということです。

この本を読むと、人はある程度人数が集まると社会を作るということが分かります。

でも、社会を作るのは簡単じゃありません。

少年たちも 意見が合わなくて、喧嘩をしたりと色々な問題を解決しながらやっていきます。

 

判断力が鍛えられる

 

無人島で暮らす少年たちは、どう行動したらいいのか、判断に迷う場面がたくさん出てきます。

例えば、無人島はよく雨が降るし、冬は雪も積もる、探検や食料を探しに行くにしても、今行くべきかもう少し待つべきか行くのをやめるべきかという判断に迫られることが多くあります。

大変な状況になったらどうするか、体力があるとか、力が強いから生き残るんじゃなくて、ピンチの時にはどう判断するかが大事です。

もし、山の中で道に迷ったら、帰り道を探した方がいいのか、それともじっとして助けを待った方がいいのか、そういった時の判断力が重要になってきます。

少年たちには他にも、仲間が濃い霧の中を 帰ってこなくなったり、野獣に襲われたりとどう行動したりいいか迷う場面が出てきます。

話を読みながら、私だったら少年たちと同じことをするのか、違うことをするのか考えながら読んでいくと、判断力を鍛えることにもなります。

 

SF (サイエンスフィクション)を考えてみよう

 

15少年漂流記の作者、ジュール・ベルヌの SF、つまり 空想科学小説をたくさん書いています。

ベルヌの小説は、空想上のものを描いているため、面白いです。

ベルヌの凄いところは、小説では空想でしかなかった、潜水艦やロケットが、その後実現していることです。

ベルヌは人間を想像できることは、人間が実現できるという言葉を残しているけど、まさにその通りになっています。

こんなことができたらいいなっていうものを考えてみるといいかと思います。

ありえないものでもいい、発想することが大事です。

 

15少年漂流記 まとめ

 

十五少年漂流記 (講談社青い鳥文庫)

15少年漂流記の元々の作品名は、「2年間の休暇」です。

夏休みの6週間の船旅の予定が、2年間の無人島生活になったのだからこの題名にしたそうです。

ただ、やっぱり15少年漂流記の題名のほうが、期待感がありますよね。

もちろん、本の内容は一緒なので、危険とスリルいっぱいで最後まで一気に読むことができます。

機会があったら 是非読んでみてくださいね

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