小学校低学年におすすめ ファーブル昆虫記
Last Updated on 2024年10月31日 by toshi
ファーブル昆虫記は、世界で最も本格的に昆虫の観察をしたファーブルが書いた本です。
小学生、特に男の子は楽しめる内容になっています。
もちろん、虫が好きじゃない子や女の子でも、この本は安心して楽しめる本です。
今回は、ファーブル昆虫記について紹介していきたいと思います。
ファーブル昆虫記とは
「ファーブル昆虫記」は、フランスの昆虫学者であり作家のジャン=アンリ・ファーブル(Jean-Henri Fabre)が著した著作です。
彼は1823年に生まれ、1915年に亡くなりました。
ファーブルは学校の先生をしながら昆虫の観察を通じて、彼らの生態や行動について詳細に記述し、その成果を「ファーブル昆虫記」としてまとめました。
ファーブルが書いた昆虫記は、完成するまで約60年かかったと言われ、本に観察した昆虫の記録と自身の思い出をまとめています。
ファーブル昆虫記の対象年齢は?
ファーブル昆虫記は、子供向けの本だと振り仮名が振ってあるので、6歳~小学校低学年から読むことができます。
また、ファーブル昆虫記は、感想文が書きやすいことから、小学校の読書感想文の題材にも選ばれやすい児童書という特徴があります。
また、絵本版もあるので幼児にもおすすめです。
ファーブル昆虫記の内容
「ファーブル昆虫記」は、昆虫の生活や習性を観察したエッセイ形式の作品です。
ファーブルは、昆虫の生態を科学的に記述するだけでなく、彼らの行動や生き様に対する深い愛情と敬意を表現しています。
彼の観察は非常に詳細で、時には詩的な表現も交えられています。
特に、彼の観察による昆虫の繁殖行動や巣作り、捕食者との関係などが描かれています。
ファーブル昆虫記のあらすじ
「ファーブル昆虫記」では、昆虫たちの不思議な修正や自然の中での役割がわかります。
ファーブルは、昆虫が大好きでとても細かく観察しています。
ファーブル昆虫記と言えば、文中に出てくる「スカラベ」という糞を転がす虫の話が一番有名ですが、そのスカラベが糞の玉を作る様子がとても事細かに書いてあります。
毎日毎日細かく昆虫を観察しているからこそ、他の人が見過ごしていたことまで発見できるのでしょうね。
観察は科学の第一歩です。
イタリアの天文・物理学者のガリレオ・ガリレイは、地球が自転しながら対応の周りを回ってることを突き止めた人ですが、彼の研究も観察が出発点でした。
また、ファーブルは、疑問に思ったことを忘れないようにきちんとメモし、疑問に対する答えが見つかるまで観察し続けたので、より深く知ることができたことも追記しておきます。
観察したことを記録する
何かを観察した時に、それを記録していくことで、いろいろな発見があります。
例えば、アリの観察は有名ですが、アリをプラスチックの透明なケースに入れて観察しながらアリの動きを記録していきます。
蟻たちが穴を掘って巣を作るところとか、餌を運び入れるところを見ることができて楽しいです。
ありも人間と同じようにみんなで協力しやって生きていることがわかります。
大事なのは、記録することです。
記録することで、ちょっとした変化にも気づくことができるでしょう。
ただ観察するだけじゃなくて記録することが大事です。
細かいことはすぐに忘れてしまうと思うので、記録していくことでちょっとした変化が分かります。
ファーブル昆虫記を読むと、そういった楽しさが分かると思います。
ファーブルはいつも虫への疑問をたくさん持っていました。
疑問を持つことによって、さらに多くのことが分かります。
例えばスカラベを観察していた時、スカラベについて知れば知るほどもっと疑問に思うことがあり、疑問に思ったことを忘れないようにきちんとメモし、疑問に対する答えが見つかるまで観察し続けたので、より深く知ることができたそうです。
そういった努力が今につながるわけですね。
実験にも積極的にチャレンジする
観察して記録したら、次は実験してみることをおすすめします。
ファーブルは丁寧な観察もしていましたが、さらに記録、そして実験することによって、その昆虫のあまり知られていない習性がわかったり、新しい発見ができたりします。
ファーブル昆虫記には、スカラベもそうですが、他にも8割が何をしているのか、なぜセミは鳴くのかといった色々な虫の話が掲載されています。
それを読めば、昆虫の世界にも、それぞれの世界があって工夫しながら生きていることが分かるでしょう。
図鑑と一緒に楽しむファーブル昆虫記
上記の本は、挿絵が比較的多くおすすめですが、挿絵があまりない本だったら、図鑑と昆虫の写真集を見ながら一緒に読むのがおすすめです。
少し高額ですが、今森光彦さんの写真集にはびっくりするような 昆虫の写真もあるので、ぜひ見てみてくださいね
ファーブル昆虫記は漫画版もある
「ファーブル昆虫記」は、さまざまなメディアで取り上げられており、漫画化された作品も存在します。
これらの漫画は、ファーブルの昆虫に対する情熱や観察を基に、視覚的に表現したものです。
漫画版では、昆虫の特徴や生態がわかりやすく描かれており、子供から大人まで楽しめる内容になっています。
ファーブル昆虫記の絵本
「ファーブル昆虫記」は、子供向けにアレンジされた絵本もあります。
以下は、子供向けの「ファーブル昆虫記」に関連する絵本の例です。
「ファーブル昆虫記 かまきり」 – 絵本形式でファーブルの昆虫の観察や生態について詳しく解説されています。分かりやすく、子供たちが昆虫に親しむきっかけになります。
これらの本は、図書館や書店で探すことができるかと思います。
是非探してみて下さい。
ファーブル昆虫記まとめ
ファーブルの作品は、科学的な知識を提供するだけでなく、自然への興味を喚起するものとして、多くの人々に愛されています。
彼の昆虫に対する情熱は、今なお多くの読者に影響を与え続けています。
また、ファーブルの観察の記録も面白いですが、スカラベのために高いお金を払って糞を手に入れたり、スカラベの卵が入った糞の玉を子供たちに探してもらったり、観察するために色々な方法を考えるところも楽しいと思います。
ファーブル昆虫記は、絵本、文庫本などでいろいろな出版社から出ていますが、集英社から出版されているジュニア版ファーブル昆虫記は、全8巻で、挿絵がたくさん入っているので、分かりやすくおすすめです。
ファーブル昆虫記は、幼児や小学生におすすめの本なので是非読んでみてくださいね。