小学生は論語と算盤(そろばん)で頭が良くなる?
Last Updated on 2024年3月5日 by toshi
NHK大河ドラマ「麒麟が来る」は、子供と一緒に毎回楽しみに見ていましたが、先日最終回を迎えてしまいました。
歴史の流れを知るには学習漫画がお勧めですが、大河ドラマも映画を見るように歴史を学ぶことができるのでお勧めです。
ちなみに2021年の大河ドラマは「青天を衝(つ)け」というタイトルで、NHKのホームページで現在主演者が発表されています。
主人公は渋沢栄一で、2024年には新一万円のお札の顔になるほど有名な方です。
そしてこの渋沢栄一の著書「論語と算盤」が最近売れています。
今回は、論語と算盤について紹介していきたいと思います。
渋沢栄一とは
渋沢栄一は、幕末の天保11年(1840年)農家に生まれました。
渋沢家は農家と言っても富農と呼ばれ、農業だけでなく商業的なこともしていたといいます。
そのため栄一は、幼いころから武士が学ぶ論語を学び、同時に商業の勉強もしていました。
これが後の「論語と算盤」を出版するきっかけになったと言えるかもしれませんね。
肩書きもいろいろあり農家から武士、実業家、官僚など生涯様々な分野で活躍した人物です。
渋沢栄一は何をした人?
渋沢栄一の具体的な仕事としては、今でいうコンサル業、みずほ銀行やJR東日本、東京ガス、キリンビールなど500以上の企業の設立にかかわり、日本資本主義の父と呼ばれました。
他にも日本赤十字、早稲田大学などの慈善事業にもかかわったことで有名です。
また官僚としても外交で活躍されています。
論語と算盤とは
渋沢栄一の著書「論語と算盤」は、1916年に出版されました。
もともと日本の商人のレベルは低く、利益を追求してばかりいたため、外国からは良く思われていませんでした。
そのため、このままではいけないと思った渋沢が、一念発起して日本の後の起業家を育成するために書かれた本です。
今の日本の企業がすばらしい実績を残しているのはまさにこの人がいたからといっても過言ではありません。
論語と算盤のあらすじ
論語と算盤を一言で言ってしまうと、論語は現代の道徳、算盤は実業を表し、道徳と実業のバランスが取れた時、国は反映できるということです。
論語は孔子が伝えた言葉ですが、人格やリーダシップ、人との付き合い方を説いた書物、算盤は利益を追求すること一見全く関係ないようにみえますが、実はこのバランスがとても大事です。
小学生になぜ論語と算盤がおすすめなのか?
1.論語の必要性について学べる
渋沢栄一は、本書の中で学生は学問のために学問をしているという一説があります。
確かに目的もなく勉強した結果、社会に出てから何をしたらいいかわからなくなってしまい人生に迷っている若者が多いように思います。
論語は現代の道徳です。
論語をきちんと学び、ぶれない視点を持つことを小学生から身に着ければ鬼に金棒です。
今は意味が分からなくても、いつかこういうことかと理解できる時がくると思います。
なので、先人の知恵に小学生のうちから触れておくことが大事です。
算盤の分野で社会の仕組みを学ぶ
次に商業の部分です。
会社経営については、会社の利益を上げるだけでなく、社会に対して行う事業も大事と言ったことが書かれています。
今はピンとこないかもしれませんが、小学生の時からこういったことに興味を持つことは必ず将来の役に立ちます。
大人が説明しながら一緒に読むとより良いのではないかと思います。
論語と算盤の対象年齢は?
では、論語と算盤は、何歳ぐらいから読むことができるのでしょうか?
お子さんのレベルにもよりますが、内容をきちんと理解するのであれば、小学校高学年ぐらいからがおすすめです。
もちろん、一般の本は大人でも難しい内容なので、子供向けに書かれたこども論語と算盤をお勧めします。
こども論語と算盤の口コミ
良い口コミ
・渋沢栄一の言葉を小学生でも分かりやすい言葉に直して書かれてる。
・見開き2ページで構成され、また難しい漢字にはルビが振ってあるので、子供に知っておいてほしい知識がわかり やすく理解できる。
・道徳、お金に関すること、渋沢栄一について、楽しみながら学べる。
悪い口コミ
・渋沢栄一が本当に伝えたかったことが詳しく書いていないところがある。
論語と算盤まとめ
最後に、こども論語と算盤を読む前に一度こども論語を読んでみてください。
中国の古典として有名な孔子の論語は、今の時代にも十分通用する本です。
先に論語の知識を入れておけば、論語と算盤はより分かりやすいと思います。
機会があればぜひ2冊ともお子さんに読ませてあげてください。