語彙力で小学生の考える力をグングン伸ばす!子供に一生モノの語彙力を身につけさせよう

Last Updated on 2024年3月2日 by toshi

語彙力の不足による弊害

 

国立情報学研究所の中高生を対象に読解力の調査をしたところ、その多くが教科書レベルの文章を理解できていないことが分かりました。

原因の一つとしてあげられるのは、基本的な語彙力の不足です。

子供にとって、知っている言葉の数が豊富だと文章を読む時の負担が少なく、内容理解もスムーズですが、語彙力が少ないとそれが難しいわけです。

語彙力をつけるメリットとは

語彙力が増え、教えられたことがしっかりと理解できると子供の自信に繋がります。

さらに、語彙力はコミュニケーション力、表現力、そして想像力 へもつながっていく大切な力です。

なので、ぜひ小学校低学年のうちから、語彙力はつけてほしいところです。

語彙力を増やすにはどうしたらいいか

大人とたくさん会話する

最近の研究によると、親子で様々な内容の会話を多くしている子供の言語機能に関わる領域が良好に発達することが分かってきました。

特に、普段話す機会が多い人ほど、語彙力が高い傾向にあり、親、祖父母や親戚、学校の先生と言った、年齢差がある人と話す頻度が高いほど、語彙力が高くなっています。

世代を超えた会話は、子供同士では出会うことのない新しい語彙を増やし、表現力を伸ばします。

 

親は聞き役になる

子供の言葉に対して親が長い返事を返してしまうと、子供は次の一言が出にくくなります。

なので、親は聞き役になってください。

短い返事をたくさん返せば、子供はたくさん話すようになります。

 

ゆっくり、はっきり話しかける

小さいお子さんは親の話を聞いて真似をすることで、子供は言葉の音を覚えていきます。

子供が聞き取りやすいようにゆっくり、はっきり話しかけることで、子供は言葉の獲得がスムーズになります。

 

本、新聞、漫画に触れる

語彙を増やすには、書くことも効果的ですが、読書をすることもまた効果的です。

読書量と語彙力の関係を調べたところ、読書量が多いほど、語彙力が高いことが分かっています。

語彙力が一番多いメディアが、本や新聞、次に雑誌、漫画です。

家族が集まる食卓やリビングに新聞や雑誌 本を置いておき、いつでも閲覧できるようにしておけばいいでしょう。

 

リビングに辞書や図鑑を置く

分からない言葉に出会ったら、そのままにしないで調べようとすると言った学生は語彙力が高い傾向が見られます。

辞書でまだ調べることのできないお子さんでも、親子で一緒に調べることで辞書をひく習慣をつけます。

身近に辞書があれば調べる習慣が見つけやすいので おすすめです。

漢字と語彙力を同時に身につける

小学校では、1026字の漢字を習いますが、学校で行われる漢字テストは満点を目指すことを基本的な目標としましょう。

そのためには、テストの前にしっかり対策をすることが欠かせません。

漢字や熟語を覚えるための近道はありません。

正しい筆順で繰り返し書くという反復練習をきちんと行いましょう。

気をつけたいのは、とめ、はね、はらいがしっかりできているか、正しい筆順でかけているかを親御さんが確認するようにしてください。

漢字テストで満点に近い点数が取れるようになったら、プラスアルファの漢字語彙学習も取り入れきましょう。

プラスアルファの漢字、語彙学習とは、

1 新たに習う漢字を使う熟語を調べて書き出す

2その漢字や熟語を使った例文を作って親が 添削する

例えば、動くという漢字、胎動、動画、原動力など動使う熟語を、漢字辞典などを使って子供に書き出してもらいます。

この練習によって、漢字と語彙力を同時に鍛えることができます。

また、漢字や熟語はかけるだけでなく、使えるようになることが重要です。

例えば 原動力という熟語を使って、子供に 例文を書いてもらう練習をします。

例えば 勇気が原動力として、きちんと発表ができたという例文を書いたとします。

それを親御さんが、勇気が原動力となってきちんと発表ができたと添削してあげてください。

それによって、漢字や熟語の使い方を徐々に理解するようになります。

 

小学生の語彙力を伸ばすおすすめ本

 

 

伝える力が伸びる12歳までに知っておきたい 語彙力図鑑

 

 

伝える力が伸びる12歳までに知っておきたい 語彙力図鑑は、大人のための読書の全技術、声に出して読みたい日本語などの著書で有名な、明治大学文学部教授斎藤隆先生が書いています。

この本は、テレビ朝日系の番組QさまやTBS系のひるおびで紹介され、シリーズ累計 20万部突破しています。

最近のお子さんは、すごいと思った、すごく面白かった、やばいばかり言っていて、他の言葉に言い換える力、語彙力がありません。

この本の魅力は、5つのアプローチで伝える力、考える力を磨き、いつの間にか語彙力がついているという、まさに理想の本です。

その5つとは、感情表現の言い換え、状況説明力を鍛える、ポジティブ変換でコミュニケーション力がアップ、観察眼を磨くトレーニング、大人も知らない文豪たちの日本語の5つです。

本書では、斉藤先生のわかりやすい解説とイラストで、こういう時は こんな表現が使えるんだと楽しく自然に語彙力が身につく一冊になっています。

 

親子で楽しく考える力が身につく 子供の語彙力の育て方

 

親子で楽しく考える力が身につく 子供の語彙力の育て方は、2023年4月にKADKAWAから出版されています。

日本語研究の第一人者、斎藤隆先生が考案した、子供の考える力をグングン伸ばす24のゲームと17の声掛けが収録されていて、一生ものの役立つ語彙力が身につけることができます。

24のゲームの事例を一部紹介すると、~と言えばゲーム。

このゲームのルールは、~といえばでつなぐのはどんな単語でもよく、話の中身がなくても構わないのでとにかく続けることだけです。例として、ホットコーヒーといえば ブラックコーヒー。犬といえば、柴犬などが挙げられます。

このゲームをすることで得られる効果は、たわいのない話を続ける 雑談力が身につきます。

声かけ17事例の一部例を挙げると、例えば、みんなに優しいところがドラえもんに似てるね。

これは子供の憧れの対象やいいイメージを持ってる人に例えるもので、ドラえもんに限らず、アニメの登場人物やスポーツ選手、芸能人など誰でも構わないと思います。

そのほかにも、対談形式、漫画、イラストで楽しく理解できるので飽きっぽいお子さんでも継続して学ぶことができます。

今学んだことが一生役に立つので、今後の投資だと思って購入しても良いかもしれませんね。

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