教科書(光村図書)のミリーのすてきなぼうしと絵本版ミリーのすてきなぼうしを比較してみた
Last Updated on 2024年3月1日 by toshi
普段は妻が娘の宿題を見てあげているのですが、仕事が休みの日は私が見てあげることもあります。
今回の宿題は、ミリーのすてきなぼうしの音読でした。
ミリーのすてきな帽子は、娘が幼稚園の時に買ってあげて何回か読んであげた本です。
今も本棚の奥にあります。
昔読んだ絵本は、もう大体処分してしまったのですが、この本は娘が結構気に入っていたので「いつかまた読むことがあるかな」と思って本棚に保管していました。
今回ミリーの帽子の音読をして、娘はこの絵本が本棚にあるのを思い出したようです。
娘は「久しぶりに絵本のミリーのぼうしも読んでみる」といって、楽しそうに絵本を本棚からひっぱり出してきました。
今回は、ミリーのすてきなぼうしの絵本について書いていきたいと思います。
ミリーのすてきなぼうしとは
ミリーのすてきなぼうしとは、きたむらさとしさんが書いた絵本です。
さとしさんは生まれは東京ですが、イギリスを拠点に絵本を書いています。
ミリーのすてきなぼうしのほかにも「ぼく、ねこになる」「おんちのイゴール」などの作品を残しています。
ミリーのすてきなぼうしのあらすじ
ミリーのすてきなぼうしの内容を知らない方のために簡単に説明すると、主人公のミリーは、帽子屋さんに帽子を買いに行きます。
でもお金がぜんぜんありません。
店長はそんなミリーにとっておきのぼうしをだしてくれます。
その帽子をかぶってミリーが想像すると、なぜかみんな帽子をかぶっているように見えます。
絵花の帽子、噴水の帽子、ケーキのぼうし、クジャクのぼうし、みんないろいろな帽子をかぶっています。
そして、さみしそうなおばあさんのぼうしもミリーがほほえむと、よろこびのぼうしに変わってしまうのでした。
作家のメッセージ
作家は何が言いたかったのでしょうか。
最近の世の中は便利になりすぎて、何かを想像するということが少なくなっています。
でも、こんな現代だからこそあえて「想像して生きていきなさい、想像力をつけなさい」と絵本を通じて教えてくれているのではないでしょうか。
改めてじっくり読んでみると、子供の想像力や感性を刺激するすばらしい絵本であることを感じます。
こくごの教科書と絵本何が違うの?
ミリーのすてきなぼうしといえば、物語の展開もさることながら、とても繊細な色使いをしたきれいな絵もまた魅力的です。
作家であるきたむらさとしさんは、生まれは日本でその後はずっとイギリスに住んでいるので、昔のイギリスの街並み、人物など絵本を通じて感じることができます。
ただ教科書では、絵花の帽子、噴水の帽子、ケーキの帽子の絵が省かれていたり、おばあさんのぼうしは、さみしいぼうしのみで、ミリーのほほえみで明るくなったおばあさんの帽子は、絵に描かれておらず、文章でのみ表現されている点が絵本とは異なります。
確かに教科書は、紙の大きさが絵本ほど大きくはありません。
そのため、多少省略されるのも仕方のないです。
ただ、この省略されている素敵な絵が見れないのは、個人的には非常にもったいないと感じてしまいます。
もし、機会があれば、このミリーのすてきな物語を絵本を通じて味わってみてはいかがですか?