体を動かして 5つの感情を刺激することで、勉強の効率が上がる
Last Updated on 2024年4月16日 by toshi
自分で体験することがより深い学びになる
昔から、知識は理解するということのほんの一部にすぎず、本当の理解とは体験から獲得するものであると言われています。
そう考えると、学校で教わる知識だけではなく、自分で体験したり、試行錯誤することでより深い学びに到達できます。
自然体験で5つの感情を刺激する
Facebookの創業者で有名なマークザッカーバーグにも影響を与えたと言われる、モンテッソーリ教育は、子供の自立を目指す教育法です。
モンテッソーリ教育とは、簡単に言えば感覚教育に分類されます。
小学生ぐらいの子供は、感覚が鋭く敏感なので、右脳への刺激が知的活動の基礎を築きます。
モンテッソーリ教育のメリットとしては、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の5つの感情を養うことで、創造力や表現力を育むことができることです。
そのため、 モンテッソリー教育では、自然体験や日常生活のお手伝いなどを通じて体を動かし、 5つの感情を刺激することを推奨しています。
ディズニーやGoogle本社の保育園で採用され、最近注目を集めているイタリア発の幼児教育「レッジョ・エミリア・アプローチ」で採用されている幼児教育でも、子供が自分で考えて、体を動かし、楽しむモンテッソーリ教育を教育の柱にしています。
モンテッソーリ教育は何歳から
モンテッソーリ教育では、0歳の赤ちゃん から、遊びながら早期教育を行うことが可能です。
もちろん、小学校高学年ぐらいになってからでも、モンテッソーリ教育は十分可能ですが、やはりできるだけ早く取り組んだ方がメリットは大きいかと思われます。
本物になりきる
小学校では、「作家の時間」という学び方を導入している学校もあります。
作家の時間は、朝の学習時間に行ったり、国語の授業時間に行ったり、小学校によって違うようです。
子供達が作家になりきり、目を輝かせながら自分の書きたいテーマで作品を書き、読者であるクラスメイトたちに読んでもらうことで、夢中になっています。
作家の時間という学び方では、物語を書くことを通して構造的に読む力を身につけたり、お話の仕掛けを読み解いたりする力もつくだけでなく、誰よりも楽しく書く子供たちの姿に出会えると言います。
文章を書くことが苦手と言っていた子供達は、いつのまにか作文が得意、お話を作ることが大好きと話すようになるくらいです。
作家の時間では、最初に書くためのテクニックを10分~15分で教え、ひたすら書く時間を30分、最後の5分は振り返りの時間です。
終ったら、読み返して修正を繰り返し、また誰かに読んでもらいます。
そして、たくさんのフィードバックを受けて、 どんどん作品をよくしていくという体験を重ねることで、書く力が磨かれていきます。
その結果、子供たちにあまり人気のない作文の時間が、書きたいことを書く時間に変わり、創作を楽しむことができるようになるのです。
キッザニアで、未来の仕事を見つける
子供向けの体験施設キッザニアでも、実際にそこで体験した職業を目指すようになる子供がたくさんいます。
本物になりきることで、子供は自分から主体的に取り組めるようになるからです。
創作活動は、まさに直接体験です。
「作家の時間」もそうですが、例えばプログラミングも創造活動の一つです。
自分で作りたいものを決め、それをどうやって動かすかを考えていくことで、創造力を刺激します。
また、次世代の教育環境の一つとして、ファブラボも注目されるようになっています。
ファブラボとは、3 Dプリントなどの最新機器を使って気軽にもの作りができる工房です。
2002年に MITから始まったものですが、その工房は、今や世界90カ国、1000箇所以上に及んでいます。
機器の値段も安くなってきたことから、日本にも少しずつ拠点が広がっているので、こうした場所で創作体験をしてみるのも、たった一つの自分の作品を作る力と自信を育んでくれるのでお勧めです。