幼少期に読み聞かせしたい絵本スイミーは、思考系脳番地を刺激する効果がある?

Last Updated on 2024年3月28日 by toshi

うちの小2の娘は最近、スイミーの作者レオ=レオニの作品スイミーにはまっているようで、スイミーの絵を真似して描いたり、また、スイミーの全文を音読したり、暗唱の宿題もあるようですが、苦ではないようで、何度も教科書を喜んで読んでいます。

娘が学校で使っている光村教育図書出版ですが、小学1年か2年生の教科書全社にスイミーの物語は掲載されているようです。

今回は、スイミーについて紹介していきたいと思います。

 

スイミーとは

 

スイミーは、世界中で翻訳され、日本でもロングセラーを記録するイタリアのイラストレーター、レオ=レオニの作品です。

イラスト、文章ともにレオ=レオニの作品になっています。

スイミーのモデルはいわしで、大きな魚はマグロだと言われていますが、実際は空想上の魚と言われています。

 

スイミーのあらすじ・内容

 

スイミーのあらすじや内容を簡単に説明します。

まずは、スイミーの登場人物です。

海の生き物しか出てこないので、登場人物と言うよりは、登場魚たちといったほうがしっくりきますかね。

冗談はさておき、登場するのは、小さい黒い魚である主人公のスイミー、小さい赤い魚たち、大きなマグロ、あとはクラゲ、亀などの海の生き物です。

物語が始まると同時に、いきなりおおきなマグロがスイミーの仲間の小さな赤い魚たちを一匹残らず飲み込んでしまいます。

逃げたのはスイミーだけでした。

スイミーは、孤独になってしまいましたが、海にいるすばらしい生き物やおもしろいものに出会うとだんだん元気を取り戻します。

そして再び小さな赤い魚の群れと出会うのです。

スイミーは、また仲間を失っては困るので、いろいろ知恵を絞ります。

最終的には、大きな魚の真似をして、小さい魚を食べようとしていたマグロを、見事に追っ払っいます。

ちなみに、スイミーが目になったのは、大切な仲間を守りたかったからと言われています。

 

一般的には、たとえ小さい魚でも、知恵や勇気をもって協力すれば、大きな魚にも勝つことができるといったことを幼い子供たちに伝えたくてこの物語を書いたと思われていますが、作者の意図は別なところにあるようです。

作者のレオレオニ伝えたかったことは、実は、人にはそれぞれの役割があり、そして芸術家として他の人が見えないものが見えるものもいるということを伝えたかったようです。

さて、このスイミー教科書に載っているイメージですが、もともとは絵本に掲載されているものを、教科書に載せました。

絵本のスイミーも、美しい絵とすばらしい内容のため、昔から人気の絵本であり、今なお売れています。

今日娘と一緒に書店に行ったら、絵本コーナーからスイミーを見つけてきて

「スイミーの絵本ほしい」と私に言います。

その本の題名をみると、英語でも読めるスイミーSwimmyと書かれています。

 

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私「あれ、これ英語と日本語両方のっている本だけど、これでいいの?」

娘「英語では読めないから、読み聞かせして」

と言います。

本文を確認すると、確かにそれほど難しい英語、文法も使ってないし、発音はともかく私でも読めそうです。例えば・・・

 

Swimmy thought and thought and thought.

スイミーは考えた。いろいろ考えた。うんと考えた。  スイミー Swimmy レオ=レオニ

 

英語の下には、すぐに日本語が書いてあるので、わざわざ和訳しなくてもいいところ助かります。

英語だとシンプルなレオニの文と、谷川俊太郎の日本語の奥深さを感じる翻訳が、とてもマッチしていて、なるほどこういう訳し方もあるんだと感心してしまいます。

今までは、スイミーの英語版と日本語版しかなかったのですが、これなら1冊で、原文と谷川俊太郎の翻訳を見比べながら、物語を楽しむことができます。

また、教科書にも掲載され、読み聞かせしたい絵本として人気のあるスイミーは、思考系脳番地を刺激する効果があるので、そういったメリットを踏まえて購入することにしました。

物語に隠れた作家の根底にあるメッセージ、教科書には一部分しか載っていない多くのきれいな挿絵を味わいながら、娘と読んでみることにします。

スイミーの日本語版も、英語版と同様きれいなイラストや素敵な文章で不動の人気を誇っています。

もし機会があれば読んでみてください。

 

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