地頭を鍛えるのに 小学校中学年定番の本おすすめ
Last Updated on 2024年5月12日 by toshi
大人はなぜ読書をすることを勧めるのか?
大人は、よく子供に本を読みなさいと言いますが、それには理由があって1つは本を読むのは面白いこと、もう一つは本を読むと色々な考え方をできる地頭がいい子に育つからです。
本を読むことは考えることにつながります。
ある物事に対してどんなことができるのか思い描くこと、考えるためには、状況を読み解く、読解力や相手を思いやる想像力が大事です。
もちろん、発想力や心の豊かさも必要になってくるでしょう。
本を読むことはそういった能力を身につけることでもあります。
東大生は 勉強の力だけでなく 地頭がいいと言われる人が多いのは、本をたくさん読んでいるからだと思います。
東大に合格するような子供は、小学校を卒業までに1000冊は読むと言われています。
そこまで読む必要はないかと思いますが、読書感想文の時だけ本を読むといった感じだと、将来受験する時に他の子供と大きな差がついてしまいますので、少しでも本は読んだ方がいいと思います。
今回は、小学校の中学年で読んでほしい本について紹介していきたいと思います。
小学校の中学年で読んでほしい本
小学校の中学年は、低学年と違って勉強が難しくなる時期でもあります。
9歳の壁や10歳の壁という言葉は有名ですが、この壁でつまずいて勉強ができなくなる子も少なくありません。
ですから、小学校の中学年という時期は非常に重要な時期になります。
小学校の中学年でためになる本をたくさん読んで、この時期を乗り切っていただきたいと思います。
マジックツリーハウス
小学校の中学年マジックツリーハウスは、アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの授業で使用され、全世界で1億4000万部も売れている大人気の本です。
マジックは、英訳で魔法。ツリーハウスは、木の上の小屋という意味です。
物語の主人公である、兄のジャックと妹のアニーが魔法のツリーハウスを使って、時空旅行をする物語。
本の中限定ではありますが、時間を超えて世界中のいろいろな場所を訪れ楽しめるところが人気の秘密だと思います。
また、子供が本を読み、大好きな冒険の世界に引き込まれているうちに、いつの間にか文章力がアップしたり、地理や世界の歴史などの知識も身についたりします。
国語だけでなく、社会の勉強にもつながるまさに学習に特化した本と言えます。
ちなみに、対象年齢は9歳ぐらい~中学年ならある程度読めるのではないかと思います。
東大生おすすめの本はマジックツリーハウス 中学受験対策にも驚くべき効果
西遊記
西遊記を知らない人は、おそらくいないでしょう。
西遊記は、8歳~の中学年におすすめの本です。
西遊記のあらすじ
簡単にあらすじを説明すると、物語は、中国にある花果山から始まります。花果山の大きな石から生まれた1頭の猿、孫悟空は、永遠の命を求めて、山に住む仙人元へ行き、不老不死の術、変化の術などたくさんの術を修行によって身につけます。
強くなった孫悟空は地上だけでは物足りず、天界にまで乗り込んで大暴れします。
結局はお釈迦様に捕まえられて、花果山に閉じ込められてしまいます。 そこを通りがかった三蔵法師に助けられ、 三蔵法師の旅のお供に加わります。
その後、お供に加わった河童の沙悟浄、豚の猪八戒と共に遠い天竺にお経を取りに旅に出ることになります。
西遊記はDVDも出ている
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以前西遊記は、テレビで毎週放送されるほど人気でした。親御さんも昔を思い出して懐かしく感じるのではないでしょうか?
機会があればぜひ見てみてください。
蜘蛛の糸
作者は芥川竜之介で、東京生まれの小説家です。
短編小説を多く書き、代表作に鼻 羅生門 河童などがあります。
非常に優秀な文学者だったので、その名を取って芥川賞という文学賞ができました。 蜘蛛の糸は、その芥川龍之介の作品の一つです。
蜘蛛の糸は、中学1年生の教科書にも未だに採用されているとても有名な作品です。
中学生の教科書に採用されていると言っても、文章的にはそれほど難しくなく、振り仮名が振ってあれば、小学校中学年の10歳ぐらいでも読めると思います。
蜘蛛の糸が伝えたかったことは、一つはどんなに切羽詰まった状況だとしても、自分だけが助かろうとすると最終的に自分が不幸になってしまいます。
つまり、自分だけの利益を求めてはだめだということですね。 また自分の欲望のせいで大きなチャンスを水の泡にしてしまうこともあります。
大事なのは、常日頃から与えられた恵みに感謝して、他人を思いやる気持ちを持つことが大切だということです。
自分のことばかりを考えるのではなく、みんなのことを考えるべきであるということが、お釈迦様の気持ちであり、物語の伝えたかったことではないかと思います。
機会があれば読んでみてください。
若おかみは小学生
小学6年生の女の子が交通事故で両親を亡くし、祖母の経営する旅館春野屋に引き取られます。旅館に古くから住み着いている幽霊少年のウリボウ、転校生の同級生でライバル旅館の跡取り娘真月らと知り合ったおっこは、ひょんなことから春野屋の若おかみの仕事を始めることになりました。
基本的には 1話、1巻完結型ですが、寺子屋の同窓会エピソードや思い出接客のエピソードなど、2巻以上にわたって続くこともあります。
若おかみは小学生の文章は、それほど難しくないため、対象年齢は10歳~12歳程度、小学校中学年~高学年ぐらいのお子さんなら問題なく読めます。
走れメロス
走れメロスの著者は、太宰治で、青森県生まれの作家です。
東京帝国大学に入学し、井伏鱒二に弟子入りし、自虐的、反逆的な作品を多く発表しました。
代表作に、津軽、斜陽、人間失格などがあります。
太宰治の作品の多くは、人間の本質的なもの、闇の部分が多いイメージです。
ただ、走れメロスに関しては、光の部分に焦点が当てられていて、物語を通して友達の大切さや人の信頼することの素晴らしさを教えてくれます。
走れメロスは、自分が王処刑されることになると承知の上で友情を守ったメロスが、人の心を信じることができない王に友情や信頼することの尊さを悟らせる物語です。
この本を通じて、すべての人に太宰治が伝えたかったことは、愚かな王のようにならないように、きちんと友達大切にし、人の心を信頼してほしいということです。
この本からは非常にいろいろなことが学べると思いますので、ぜひ小学生のうちに読んでみてください
15少年漂流記
15少年漂流記の作者は、ジュール・ベルヌで、フランス生まれの小説家です。
この物語は、8歳から14歳までの15人の少年だけを乗せた船が、嵐の中を漂流して知らない土地に流れ着くところから始まります。
そして、無人島で様々な経験をして成長していく物語です。
ベルヌは、SF(サイエンスフィクション)の父とも呼ばれ、主な作品に「海底2万マイル」や「異世界旅行」などがあります。
15周年漂流記では、夏休みのある日、15人の少年たちを乗せた船が、人知れず港を離れ、謎の島に流れ着きます。
少年たちは島を探検し、知恵を出し合いながら一緒に生活をします。
時には喧嘩をしながらも、たくましく生きていく少年たちの冒険と成長の物語です。
この物語は、8歳から14歳までの15人の少年だけを乗せた船が、嵐の中を漂流して知らない土地に流れ着くところから始まります。
何度も島を探検したり、野鳥を捉えて食べたり、最後は悪者と戦ったりします。
もちろん、空想上の話でありますが、子供なのにすごいとびっくりしてしまう場面が多数あります。
子供達は、自分たちでもできるかな、不可能ってないんだなどと考えながら読むといいと思います。
話に登場する少年たちは年齢が8歳から14歳と様々な上に性格もそれぞれ違います。
勇気があって優しい子、頑張り屋だけど嫌な子、落ち着いた子、ユーモアのある子など様々です。
生まれた国も、イギリス、フランス、アメリカと違います。
もし、年齢も性格も、生まれた国も違う15人が無人島に流れ着いたらどうなるでしょう。
無人島では、当然電気もコンビニもないし、お金も使えない、どうやって生きていくか真剣に考えていかなくてはいけない。
一人では難しいからみんなで助け合わないとどうしようもないという結論に陥ると思います。
物語で少年たちがどうやってお互いの意見や考えをすり合わせて生活していくのか、じっくり読んでみると面白いと思います。