小学生漢文の音読で頭がよくなる?
Last Updated on 2024年3月19日 by toshi

新学習指導要領で新たに漢文の音読が重視されることになりました。
しかし、近代化した日本で、なぜ今古典と呼ばれる漢文の音読を推奨するのでしょうか?
今回は小学生が漢文を読むことのメリットについて紹介していきたいと思います。
漢文とは?
漢文とは、古代中国の文語体の文章のこと。または近代中国人・朝鮮人・日本人・ベトナム人によって書かれる古典的な文章語のうち、漢字を用いて中国語の文法で書かれたものを言う。
引用元Wikipedia
ウィキペディアによると漢文は上のように書かれています。
漢文は、現代の中国語とはいろいろな面で相違点が多いようです。
そうはいってもなかなかイメージしづらいですよね。
漢文をもっと簡単に説明するとすれば、現代の日本語と枕草子や徒然草などの古典をイメージすれば分かりやすいのではないかと思います。
漢文はいつから勉強する?
一般的には、中学一年生の国語の授業から漢文の学習が始まります。
ただ、書き下し文を使わないやさしい漢文は小学校でも習うようです。(ちなみに、書き下し文とは漢文を返り点と送り仮名に従って書き下したもを言います)
返り点(レ点、一、二点)などを使用しないで書かれているため、小学生でも読みやすいのが特徴といえるでしょう。
小学生では、まず漢詩の「温故知新」や漢文の「春暁」を学習します。
漢詩や漢文のリズムを感じながら、楽しく学びましょう。
漢文を勉強するメリットは?
日本では卑弥呼や聖徳太子の時代から中国魏や隋とは交流があり、その頃に漢文が伝わったとされています。
日本書紀などの古代の文献は漢文で書かれており、江戸時代ぐらいまで漢文は日本人の教養とまで言われていました。
つまり、日本の文化や歴史や文章の成り立ちを知る上では、国語の原点である漢文を学ぶことが手っ取り早いのです。
漢詩や漢文の音読のリズムを感じながら、漢字の書き方、ひらがなの書き方変換についても楽しく学びましょう。
そして、最近はその価値が一層認められてきているため、新学習指導要領にも位置付けられているのだと思います。
小学生で漢文はいつから学ぶのが効果的?
通常、書き下し文を使わない漢文は、小学校6年生の授業で習います。
ただ、国語の基礎になっている漢文を早めに勉強しておけば、国語の成績は確実に上がります。
なので、小学5年生(11歳)を目安に先取り勉強を始めるのが良いと思います。
小学校の漢文勉強法
前の文章でも触れましたが、小学校で習う漢文は書き下し文を使わないためそれほど難しいものではありません。
なので、小学生の漢文学習は、ひたすら音読し暗唱しましょう。
ただ、一点気をつけたい点としては、漢文独特のリズムを感じながら暗記すること、この文章で作者が何を伝えたいか考えながら読むことです。
古代中国の偉人の生きた時代を想像しながら、漢文を音読し、ぜひ偉人の素晴らしい文章や思考法を身近に感じてほしいと思います。
小学生漢文おすすめの本
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小学生が漢詩を理解するのはなかなか難しいですが、この本では10首の漢詩を音読しながら、なぞり書きができるようになっています。
また、難しい漢詩でも漫画やイラストを用いながらやさしく教えてくれますので、小学生でも理解しやすいです。
小学生の漢文入門書として最適だと思います。
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漢文の王道と言えば、論語です。
小学校1年生でも理解しやすいように書かれていて、しかもドラえもんのイラストも使われています。
そのため、子供が飽きず、最後まで楽しく読めるよう工夫されています。
しかも、子供論語塾の安岡定子さんが厳選した40の言葉が収録してあるので、これ1冊読み込めば、音読の効果はかなり期待できると思います。
ぜひ読んでみて下さいね。
脳に効果がある文章は実は漢文だけではなかった 下記記事からどうぞ。