100マス計算はやらせたほうがいいの?100マスの効果とは?
Last Updated on 2024年3月1日 by toshi
小学1年生の娘の同級生が、毎日100マス計算をしているそうです。
100マス計算は、私も前から気になっていたのですが、なかなか調べる機会がありませんでした。
今回色々調べたことをここで紹介したいと思いますので、時間があれば読んでみてください。
何かの役に立てれば幸いです。
100マス計算とは?
100マス計算とはそもそも誰が作ったのでしょうか?
100マス計算は、陰山英男さんという方が考え世に広めました。
10×10で合計100のマス目があるので、100マス計算と言われています。
上と左に簡単な数字が記入されており、これを縦横マトリックス状に計算していくものです。
100マス計算には、足し算、割り算、掛け算、引き算など様々な種類があり、お子さんの学年やレベルによって選択することができます。
100マス計算やり方
100マス計算の基本的なやり方は非常にシンプルです。
- 左側から計算する。
- 数字が交わったところを計算する。
- 最初は計算のスピードよりも、正解率を意識して解いていく。
基本的なルールと簡単な計算ができれば問題はないと思います。
100マス計算はスピードが大事?
100マス計算に慣れてきたら、今度は一分でどれぐらい解けるか試してみましょう。
学校によっては、小学生同士タイムを競い合うこともあるようです。
タイム計測には、ストップウォッチを使います。
どのメーカーを使うかは特に指定はありませんが、シンプルで使いやすいものを使うといいでしょう。
100マス計算のスピードを上げるには、ストップウォッチを使い、何度も計算を繰り返すことがコツです。
100マス計算は一日どれぐらいやればいいの?
100マス計算を一日どれぐらいやったらいいか分からない方もいると思います。
勉強になるからといって、1時間も2時間もやったからといって必ずしも良い結果になるとは限りません。
なぜなら続けてやればやるほど人間の集中力や成果は落ちるからです。
長い時間計算をするよりも、短い時間であっても計算をする習慣を身につけることのほうが大事だと思います。
なので、1日10分でもいいので毎日続けてみてください。
100マス計算メリットとデメリット
どんなことであってもやはり良い点、悪い点があります。
100マス計算もこの限りではありません。
まずは、100マス計算の良い点(メリット)についてみていきましょう。
100マス計算のメリット
- 学力をつけるというよりは、「さんすう、数学脳」を鍛える基礎的なトレーニングになる。
- 記憶力を向上させる効果がある。
- ストップウォッチで計算時間を計ることで、速く計算することができるようになる。
続いてデメリットをみてみると、
百ます計算デメリット
- 簡単な計算を繰り返すだけなので、複雑な計算問題に時間がかかるようになる。
- 単純計算に慣れてしまい、文章問題、応用問題を解くことがおっくうになってしまう。
- 100マスは、基本的には、足し算、引き算、掛け算、割り算など四則計算ができるようにするもの。100マス計算だけして勉強した気になってしまう子供もいる。
調べていく中で、100マス計算に対するいろいろな考えを知ることがてきましたが、その中でも私が気になったのが、どんぐり倶楽部というサイトでした。
どんぐり倶楽部とは
どんぐり倶楽部とは、考える力や絶対学力を育てるていたようですをコンセプトに活動している団体です。
従来の学校教育とは違い、論理的や視覚的に考える能力が重視されている点が特徴と言えるでしょう。
通信教育の部類に属し、問題をダウンロードしたり、冊子購入して学習していく学習スタイルです。
どんぐり倶楽部って怪しいの?
ご存知の通り、計算や漢字学習を重視していた従来の学習スタイルの通信教育と言えばチャレンジやスマイルゼミでした。
ところがどんぐり倶楽部は、論理や創造性を重視した通信教育だったので、どうしても怪しい、あるいは宗教的な要素があるのではないかと思ってしまうようです。(考え方は今の新学習指導要領に近いようです。時代を先取りしていたわけですね)
なので、実際にどんぐり倶楽部で成果を上げている子供も大勢います。
そのどんぐり倶楽部のサイトでこんなことが書かれていました。
幼児期の学習で計算のスピードを早くすることは危険だという。
単純計算を速くするには、その計算に没頭する必要がある。速い作業をしているときは考えようとしても考えることができない。
そのため考えるという思考能力を奪ってしまいます。 百ます計算からどんぐり倶楽部への記事から一部抜粋
ゲームをしている時の脳の機能は、いわゆるゲーム脳と言われほとんど脳を使っていない状態で、スピードを意識した100マス計算をしている時も、実はこの状態に陥っているのです。
100マス計算をやらせるか、やらせないか?
最終的に、100マス計算はやらせたほうがいいのか?それともやらせないほうがいいのか?迷う方は多いと思います。
我が家でも迷いましたが、最終的には百ます計算やらせました。
ただ、ストップウォッチで時間を計り、タイムトライアル形式で百ます計算をやらせていません。
デメリットやどんぐり倶楽部でもふれたように、計算スピードをつけることは、必ずしも良い効果を生み出さないからです。
テストでは時間内に解答できれば問題ないし、基本的な計算は、繰り返しやって慣れればある程度のスピードで解けるようになると思うからです。
我が家の100マス計算をする目的は、あくまでも簡単な計算問題を間違えることなく解けるようになることでした。
なので、計算問題がきちんと解けるようになってからは、文章題や応用問題に移りました。
たた、考え方はご家庭によっても変わってくると思うので、これから100マス計算に取り組もうとされているお子さんの何かの参考になれば幸いです。
※100マス計算については、いろいろな考え方があります。上記はあくまで個人的な意見であり、100マス計算を否定するものではありません。
頭のいい子はやっている切符での四則演算 下記記事をどうぞ