天声子供語を読む、書き写すことで得られる驚きの効果とは

Last Updated on 2024年3月25日 by toshi

天声人語とは

 

朝日新聞のコラム欄に掲載されている天声人語は、日本人なら1度は聞いたことがあると思います。

天声人語は、朝日新聞のベテラン筆者が600字程度で文章が簡潔にまとめた文章で、高校生が受験対策で、天声人語を書き写すことを勧める教師も多く、書き写すことで、社会情勢、政治経済などの情報に詳しくなったり、作文や小論文の力がつくといわれています。

ただ、天声人語は、文章自体はとてもすばらしいのですが、文章の内容はなかなか難しく、意味をきちんと理解してから書き写さないと効果がない勉強方法なので、まずは本などを常に読む環境をつくり、ある程度文章を読むことに慣れてから、天声人語を読んだり、書き写ししたほうがいいかもしれません。

最低でも中学3年生程度の学力がついてからでないと、十分な効果は得られない可能性がありますので注意してください。

 

天声人語の書籍もある

天声人語には、天声人語のコラムを 2ヶ月分ぐらいまとめた本があります。

扱われるテーマは、国内外の事件、事故から、社会問題、科学技術、日本文学まで様々で、新しい言葉や表現を学べます。

記事は、和文と英文に分かれており、和文は600文字、英文は450 文字になっています。 気軽に読める長さなので 、1日1本無理なく英語学習が続けられます。 事件、事故などに対する評論や身の回りで起こった出来事を伝えるエッセイ、映画の感想、紹介文など、その日のテーマに応じて様々な表現方法で記事が 綴られています。

また、読ませる文章のバラエティに富んだ構成や展開方法を学べます。 解説が便利で、ニュース、言葉などを解説に英単語や熟語、慣用句の注釈がついています。

大学入試対策や就職活動にも役に立ち時事英語学習にも最適です。

 

視写を始めるなら、天声人語の小学生版「天声こども語」から

天声人語の難しさはわかったけれど、では小学生が文章力を上げるにはどうすればいいのでしょうか。

巷では本を読めば文章力がアップすると言っている人もいますが、それだけでは文章を書けるようにはなりません。

文章が書けるようになるには、やはり実際に書かなければどうしようもないからです。

では、何を書けばいいのでしょうか。

私がお勧めしたいは、朝日小学生新聞に掲載されているコラム欄の天声子供語の書き写す勉強法です。

天声子供語とは、分かりやすく言えば天声人語の子供版ですね。 毎週月から金曜日週5日掲載され、文字数は374文字です。

では、以下にその効果について紹介していきたいと思います。

 

天声子供語書き写しの効果

でも、なぜ天声子供語を書き写すのでしょうか?

実は、文章の書き写すことは、国語の苦手な子供にこそおすすめしたい学習方法の一つです。

読むことが苦手で、文章を読解などとてもできないというお子さんでも、お手本になる文章を書き写すことで、自然に集中し、言葉の理解や関心を高めて文章を読むことへのモチベーションを上げていきます。

そうした国語に触れるきっかけとして、書き写しはとても有効な手段なのです。

また、天声子供語の文章を書き写すことは、文章を書いた人のくせ、書き方を学ぶことができます。

天声こども語は、文章に関してはわりと簡単で、わかりやすい言葉で書かれているので、きちんと要点をつかんで文章をまとめられる力だけでなく、集中力をつけたり、文章力の上達も期待できます。

また、わからない言葉が出てきた時に、自分で国語辞典を引くことで、語彙力も伸ばすことができます。

 

書き写しと合わせて行うとより効果的

本の『読み聞かせ』必ず効果が出る驚くべきやり方とは

 

天声こども語の書き写しは何年生から?

では、天声子供語の書き写しは何年生から始めたほうがいいのでしょうか。

うちの娘に実際に視写させて、検証してみました。

まずは、天声子供語の視写から始めて、そのあとで感想、意見を書かせます。

書き写すだけでも効果はあるのですが、意見や感想を書かせることでさらに自分の意見を的確に述べられる力がつきます。

最後に要約です。

どんな内容が書かれているか、きちんとわかっているか、またそれをまとめられるかのチェックです。

娘は今小学校低学年(2年生)ですが、やはり語彙力、読解力を考えると、まだ少し早かったかもしれません。

ただ、お子さんが中学受験を考えているなら、決して早いことはないと思います。

中学受験対策としても、天声こども語の書き写しは早めに始めたほうがいいでしょう。

中学入試を考えていないのであれば、天声こども語は中学年ぐらいになってから始めてもいいかもしれませんね。

 

天声子供語を書き写しはどんなノートがいい?

では、天声子供語の書き写しにはどんなノートを使えばいいのでしょうか?

一般的なA4版の普通のノートでもいいのですが、個人的には朝日新聞社でだしている天声子供語学習ノートがおすすめです。

このノートには、一番最初のページに子供のやる気が出るようなノート活用の仕方が書いてあります。

なかを開くと、コラム欄を切り取って貼るスペースやマス目がきちんと区切られている原稿用紙、要約や感想を書いたりする欄などがあり、学習効果を上げるいろいろな工夫がみられます。

値段は300円程度と、一般的なノートよりは少し高いですが、ノート1冊で、文章力や読解力がつくのなら安いものですよね。

余裕があれば購入も検討してみてください。

 

天声こども語 学習ノート (1冊)

 

天声子供語の書き写し、感想、要約の手順

書き写しの手順をまとめたので参考にしてみてください。

      • 天声子供語学習ノートでは見開きを使用しているので、普通のA4判ノートを使用する場合でも見開きで使用する
      • 天声子供語を切り取り、ノートの右ページ上部に貼る。
      • その下に天声子供語を書き写す。
      • 分からない言葉は、その都度辞書で調べる。
      • 感想、天声こども語の要約を5W1Hで書く。
      • 感想には 字数制限をつけ、字数の感覚を身につける。
      • 要約は、100字ぐらいにまとめる練習をする。
      • 分からない言葉は、そのままにしないで辞書をひいて調べる。

 

小学生新聞の記事に感想を書く

小学生新聞の天声子供語を切り取って、感想や要約を書くことは、天声子供語が色々なニュースの要約になっているので、勉強にはなりますが、やはり自分で選んだ記事の 感想や要約を書くことも大事です。

そのためには、子供新聞で気になった記事を切り取って、ノートなどに貼り、その記事の感想を書くという学習も毎日の習慣にするのがいいでしょう。

確かに、毎日の習慣にするのは簡単ではないので、数日おきや1週間に1回でも行うことによって 様々な 学力がアップする効果が期待されます。

 

記事を正確に読む訓練をする

ニュースの感想を書くためには、記事を正確に読む必要があります。正しく アウトプットをするには 正しいインプットをする必要があります。

前の項目にも書きましたが、子供新聞を読むことに 習慣にすれば、まず読解力が向上します。

子供向けに書いてあるとはいえ、やはりわからない言葉が出てくることもあるでしょう。

そんな時は自分で国語辞典を引いて意味を調べるようにしましょう。それによって語彙力も伸ばすことができます。

また、お子さんが記事の感想を書いた後は 読み直してより良い文章になるように、親御さんから伝えてください。そして、文章を書いた後、親御さんが添削するようにすれば、文章力も伸ばせることになります。

 

天声子供語まとめ

天声子供語の書き写しや感想・要約は、慣れないとなかなか難しく面倒なものです。

最初のうちは、少し書き写してみるぐらいから取り組んだほうがいいのかもしれません。

気をつけてほしいのは、親が書き写しを強要すると子供は嫌になり、やらなくなってしまう可能性もあるので注意が必要です。

時間があるときにゆっくり、丁寧に書き写すだけでも何かしら効果があると思うので、ぜひ試してみてください。

我が家でも無理しない程度にやっていきたいと思います。

 

 

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