朝日新聞の天声人語を書き写す効果とは
朝日新聞のコラム欄に掲載されている天声人語は、日本人なら1度は聞いたことがあると思います。
天声人語は、600字程度で文章が簡潔にまとめられており、高校生が受験対策で、天声人語を書き写すことを勧める教師も多く、書き写すことで、社会情勢、政治経済などの情報に詳しくなったり、作文や小論文の力がつくといわれています。
ただ、文章自体はとてもすばらしいのですが、文章の内容はなかなか難しく、意味をきちんと理解してから書き写さないと効果がないので、まずは本などを常に読む環境をつくり、ある程度文章を読むことに慣れてから、天声人語を読んだり、書き写ししたほうがいいかもしれません。
最低でも中学3年生程度の学力がついてからでないと、十分な効果は得られない可能性がありますので注意してください。
視写を始めるなら「天声人語」の小学生版「天声こども語」
天声人語の難しさはわかったけれど、では小学生が文章力を上げるにはどうすればいいのでしょうか。
巷では本を読めば文章力がアップすると言っている人もいますが、それだけでは文章を書けるようにはなりません。
文章が書けるようになるには、やはり実際に書かなければどうしようもないからです。
では、何を書けばいいのでしょうか。
私がお勧めしたいは、朝日小学生新聞に掲載されているコラム欄の天声子供語の視写です。
天声子供語とは、分かりやすく言えば天声人語の子供版ですね。
文章が上手になりたいなら今日からでもどんどん書き写しましょう。
天声子供語書き写しの効果
でもなぜ書き写すのでしょうか?
天声子供語の文章を書き写すことで、文章を書いた人のくせ、書き方を学べるからです。
天声こども語は、文章に関してはわりと簡単で、わかりやすい言葉で書かれています。
そのため、天声子供語を書き写すことで得られる効果は、きちんと要点をつかんで文章をまとめられる力だけでなく、集中力をつけたり、文章力の上達も期待できます。
天声こども語の書き写しは何年生から?
では、天声子供語の書き写しは、何年生から始めたほうがいいのでしょうか。
うちの娘に実際に視写させて、検証してみました。
まずは、天声子供語の視写からです。
そしてそのあとで感想、または意見を書かせます。
書き写すだけでも効果はあるのですが、意見や感想を書かせることでさらに自分の意見を的確に述べられる力がつきます。
最後に要約です。
どんな内容が書かれているか、きちんとわかっているか、またそれをまとめられるかのチェックです。
娘は今小学校低学年(2年生)ですが、やはり語彙力、読解力を考えると、まだ少し早かったかもしれません。
ただ、お子さんが中学受験を考えているなら、決して早いことはないと思います。
中学受験対策としても、天声こども語の書き写しは早めに始めたほうがいいでしょう。
中学入試を考えていないのであれば、天声こども語は中学年ぐらいになってから始めてもいいかもしれませんね。
天声子供語を書き写しはどんなのがいいの?
では、天声子供語の書き写しにはどんなノートを使えばいいのでしょうか?
一般的なA4版の普通のノートでもいいのですが、個人的には朝日新聞社でだしている天声子供語学習ノートがおすすめです。
このノートには、一番最初のページに子供のやる気が出るようなノート活用の仕方が書いてあります。
なかを開くと、コラム欄を切り取って貼るスペースやマス目がきちんと区切られている原稿用紙、要約や感想を書いたりする欄などがあり、学習効果を上げるいろいろな工夫がみられます。
値段は300円程度と、一般的なノートよりは少し高いですが、ノート1冊で、文章力や読解力がつくのなら安いものですよね。
余裕があれば購入も検討してみてください。
![]() |
天声子供語の書き写し、感想、要約の手順
では実際に書き写しの手順を紹介します。
参考にしてみてください。
- 天声子供語学習ノートでは見開きを使用しているので、普通のA4判ノートを使用する場合でも見開きで使用する
- 天声子供語を切り取り、ノートの右ページ上部に貼る。
- その下に天声子供語を書き写す。
- 感想、天声こども語の要約も書く。
- 分からない言葉は、そのままにしないで辞書をひいて調べる。
天声子供語まとめ
天声子供語の書き写し、感想、要約は、慣れないとなかなか難しく、面倒なものです。
最初のうちは、少し書き写してみるぐらいから取り組んだほうがいいのかもしれません。
気をつけてほしいのは、親が書き写しを強要すると子供は嫌になり、やらなくなってしまう可能性もあるので注意が必要です。
時間があるときにゆっくり、丁寧に書き写すだけでも、何かしら効果があると思うので、ぜひ試してみてください。
我が家でも無理しない程度にやっていきたいと思います。