群読をするとなぜ賢い子供になるのか?小学校高学年からでも遅くない群読学習
Last Updated on 2024年3月25日 by toshi
娘ももうすぐ高学年になります。
小学校2年生の学習発表会では、群読を発表しましたが今も時々群読が授業で取り入れられているようです。
娘の学校だけでなく、最近では群読を積極的に授業に取り入れていく小学校が増えていますが、子供のうちから学習していくことは実は子供にとって様々な良い効果があるのです。
今回は、群読をするとなぜ賢くなるのか?について紹介していきたいと思います。
低学年で習う群読についてもっと知りたい方は、下記記事をどうぞ。
小学校2年生の学習発表会は『群読』に決定。親が読んでおきたいおすすめの本は?
群読はなぜ学習に効果があるのか
群読が上手だったり、楽しめる子供は、比較的成績が良いことが多いです。
話をしても、他のお子さんとは少し違う印象を受けます。
それは単なる偶然なのでしょうか?
いえ、それこそが群読がもたらす効果なのです。
群読は、子供たち同士で大きな声を出すため、協調性がつきますし、表現力や自身もつくことで、自分の意見がはっきりいえるようになります。
群読で賢くなる根拠は、古典などのすぐれた作品に触れられるから
群読がもたらすメリットをもう少しあげるとすれば、群読で用いられる作品が、すぐれた詩、古典、物語などから厳選されていることが多いからです。
特に、小学校高学年ぐらいになれば、平家物語や枕草子などの難しい古典の意味も分かるようになってくるので、低学年や中学年の群読より学習効果は高くなってきます。
特に、この作品がなぜすばらしいのか、どんな意味があるのか、何をみんなに伝えたいのかなどを自分自身考えることで、想像力や論理的思考力も鍛えられます。
以前、古典の名作である平家物語の群読をしていて、国語の偏差値が上がったという中学生がいました。
古文は、日本語の基礎となる部分なので、きちんと読み込めば、国語の成績アップにつながるのは別に不思議なことではありません。
すぐには効果がでなくても、続けて行くことで何かしらの効果がでるはずですよ。
自学で成績を上げられる古典の名作 下記記事をどうぞ↓
小学校高学年群読おすすめの本は?
それでは、小学校高学年で群読するのにおすすめの本を紹介します。
教科書からできる群読シリーズ 台本集 3高学年編
小学生向けの群読の台本シリーズです。
このほかに低学年、中学年編もあります。
残念ながら古典は掲載されていないですが、詩や物語に役割が振ってあるので数人集めれば、すぐに群読を始められるようにできています。
我が家の娘は、小学校低学年からこの群読台本シリーズを使っています。
5,6年生の国語の教科書(光村出版、教育出版、学校図書)その他新潮文庫などから、詩や物語、俳句、群読の台本として選ばれているので、音読するだけでも十分な効果が期待できると思います。
今中学年の方は、下記記事をどうぞ。
今度は『教科書からできる群読シリーズ台本集 2中学年編』を買ってみた
群読詩おすすめ
高学年編でも、教科書などからの厳選された詩が掲載されています。
詩は、子供たちが学習発表会などで群読すると、聴いている親御さんはとても感動するものです。
その中でもぜひ読んでほしい、詩があります。
生きる 谷川俊太郎
有名な谷川俊太郎さんの詩です。
谷川俊太郎さんの詩は、1973年にことばあそびうたに掲載されている、かっぱ、いるかで、小学校の教科書で習った方も多いと思います。
彼の詩は、子供の立場になって書いたものが多く、子供の頃の新鮮な感情を思い出すことができます。
谷川俊太郎さんの詩は、一人で読むのもいいですが、群読にすると、また違った良さが発見できるかもしれませんね。
ありがとう 谷川俊太郎
この本には載っていませんが、ありがとうという詩の群読も有名です。
ありがとうには、空、花、母、私が登場し、それぞれに感謝の気持ちを伝えています。
6年生の卒業式で、このありがとうを群読すると、特にお母さん方は昔のことを思い出し感動するそうですよ。
雨 山田今次(やまだいまじ)
山田今次は、横浜生まれの詩人です。
雨は、ひらがなのみで構成され、詩ではタブーとされている擬音が使われていることでも有名な詩です。
詩を一部紹介すると、
あめ
あめ あめ あめ あめ あめ
あめ あめ あめ あめ あめ
あめは ぼくらを ざんざかたたく
ざんざか ざんざか ざんざん ざんざか
同じ単語と擬音が独特のリズムを作り出しています。
日本が敗戦後、焼け跡の小屋で山田が読んだ詩で、容赦なく降りかかる雨音の恐怖が描かれていると言われています。
情景を思い浮かべながら聴くと、戦争当時の悲惨さが感じられます。
物語おすすめ 赤神と黒神
赤神と黒神 作 松谷みよ子 日本書籍国語6年下
東北の神々である赤神と黒神が一人の女神を奪い合うために戦います。
最後に勝ったのは・・・そして女神はどちらの妻になったのでしょうか?
津軽と蝦夷がどうしてできたかについても書かれています。
面白い物語なので、劇としても、群読としてもどちらにしても面白くなる作品だと思います。
短歌、俳句の世界
短歌や俳句がどういうものか、短歌や俳句の世界感を群読で説明します。
短歌では、しきのみこ、藤原敏行、与謝野晶子、俳句では、松尾芭蕉、与謝蕪村などの作品が登場します。
独特の世界をぜひ楽しんでみてください。